『積んでは崩し』が手に入る店

けものみち文庫1『積んでは崩し 南陀楼綾繁のブックレビュー&コラム1999〜2004』は、以下の各店で販売中です。【追記】売り切れている場合もあるかもしれないので、各店にお問い合わせください。通信販売はビレッジプレスhttp://www.village-press.net/)で承ります。


【東京】
古書ほうろう(千駄木
東京堂書店3階(神保町)
三省堂書店神保町本店4階(神保町)
古書現世(早稲田)
古書往来座(池袋)
デカダン文庫(綾瀬)
タコシェ(中野)
音羽館西荻窪
バサラブックス(吉祥寺)


【仙台】
火星の庭


【名古屋】
リブロ名古屋店


【京都】
ガケ書房


【大阪】
Calo Bookshop & Cafe
貸本喫茶ちょうちょぼっこ


【神戸】
海文堂書店
トンカ書店


【倉敷】
蟲文庫


【出雲】
今井書店出雲店


【福岡】
ジュンク堂書店福岡店


コミケで売ったり献本したものを含めると、手元には30部しか残らなくなってしまいました。ですので、新規で置いてくださる店の募集は中止します。やっぱり500部つくっておけばよかったかな〜。数ヵ月後に委託が戻ってくることを考えると、うかつに増刷もできないなあ。だけど、秋の一箱をはじめとするイベントでは少しでも売りたいし……、と悩む。増刷は嬉しいけど悩ましいモンダイなのだ。


もうひとつ、ここで募集していたフリーペーパーもだいたい集まりました。情報提供してくださった方々、バックナンバーを送ってくださったフリペ発行者の皆様には感謝、感謝。これ以上、増えるとこれまで候補に入れたものから外さざるを得なくなるので、ここでいったんシメます。とはいえ、秋までにどうしても紹介したいフリペが出てきたら、追加せざるを得ないかも。フリペ展でのトークは、11月9日(日)、博多の〈文化芸術情報館 アートリエ〉(http://www.ffac.or.jp/artlier/)にて開催されます。お相手は、名古屋のフリーマガジン『SCHOP』(http://schop.boo.jp/)の発行人・上原敏さんと決まりました。


忘れないうちに、コミケで買ったミニコミの一覧を。最初のはサークル名です。
【いただいたもの】
畸人研究学会 『畸人研究』第25号(特集「アール・ブリュット・宮間さん」)
★大西進堂 久世番子『何の話をしてたっけ。』
★みにゃもと みなもと太郎『冗談新撰組 油小路の血闘』
★ガキ帝国 『デウスエクスマキな食堂 大・大宮』、『デウスエクスマキな食堂 首都高B食バトル』
★うにぽちゃんズ(モンガ堂さんの娘さん) 『不思議の湖のカスピちゃん』『カリブレーション』


【買ったもの】
★と学会 『と学会誌21』
★東文研 唐沢俊一『1960年代少年マガジン読物記事傑作選』、『奇想天外シネマテークトーク集』
★虎馬書房 『米澤嘉博に花束を』増補改訂版
★はこぼれ堂 『セカイをみつめるヲタクのまなざし』
★LABORATORY 『B級戦争映画読本』VOL.3
★KZA2企画 『棚から一掴み 評論・情報・趣味系同人誌レビュー本』
★現代むかし話愛好会 『古時楽 古本で時間旅行を楽しむ本』2、4、5号
★オタクブックス 『オタクブックス』0、1号
あじま書店 『追跡日記 産直アヅママガジン逆ロケハン本』
サブカル評論 『サブカル評論』15号
★あまりもの 『漫画の手帖 特』1、2号


このほか、ぼくの大好きなミニコミ『ロカンボ』の中島武明さんがブースに来てくれて、『バクガン』と『フッパ』をくださる。『フッパ』はフリーだというので、「ブックオカ」の展示に参加してもらうようお願いした。


夕方に出て、千代田線に乗る。車内で『畸人研究』第25号を読む。巨大な装飾帽子をかぶって街を歩く宮間さんに、スイスの「アール・ブリュット・コレクション」が注目、日本に取材に来たばかりか、宮間さんをスイスでの展覧会に招待する事態に! 宮間さんと長い間付き合ってきた海老名ベテルギウス則雄がコーディネーターをつとめるが、このヒトは『畸人研究』随一の奇人だし、スイス人はスイス人で日本人には理解できないパワーで、自分勝手に動き回る。まともなのは、ふとまき(則雄の妻)だけという、奇人のてんこもりというか奇人の乱反射のような状態がすばらしすぎる。73歳にして初めて飛行機に乗り、海外に出かけた宮間さんがじつにマイペースで、ただひとつの心配が「スイスには金魚がいるかどうか」(帽子パフォーマンスに金魚が不可欠なのだ)だったというのが、ステキ。読み終えて、深く感動する。間違いなくこれまでの『畸人研究』でのベストだし、今年出たミニコミのベストだと云いたい。持ってないヤツはすぐさまタコシェなどで買え! と申したい。


表参道の〈青山ブックセンター〉へ。親会社の洋販が倒産したが、普通に営業している。しかし、客の姿は少ない。出版社のミシマ社のルポが載っている『Re:S』第9号、井口昇特集(表紙がステキ!)の『すぽってっど701』第6号、TAGRO変ゼミ』第1巻(講談社)を買う。


半蔵門線で渋谷に出て、〈アップリンク〉へ。第3回「ガンダーラ映画祭」のAプログラムを観る。客は10人ほど。まず、山下敦弘向井康介監督の《我ら天下をめざす》。山下の盟友の役者・山本剛史との高校のときに撮っていた映画を再現するというものだが、撮影にいたるまでの経過がちょっとクドい。いきなり「プロになった俺たちが再現する高校生のときの映画」を観せてもヨカッタのでは。次の井土紀州監督《人に歴史あり》は、タイトルを観たかと思ったら眠ってしまい、起きたら終わっていた。そして、《こんにちは Chim↑Pom!!》。パフォーマンス集団の行動記録だが、断片を見せられただけという気が。国会議事堂やナベツネ邸にカラスを呼び寄せるパフォーマンスは面白かったが、ほかはゲロ吐いたり、陰茎に顔を描いたりと学生の宴会芸レベル。宮間さんには遠く及ばない。最後に、しまだゆきやす監督《日本イスラーム化計画》。計画もナニも、ちょっとだけイスラムに興味を持ったお姉ちゃんがうだうだしているだけの作品。監督の認識が「イスラム=虐げられた人々」だから、格差社会に生きる若者がイスラムに走るという変な理屈だが、それほどのモンか? 


終わって、井土監督のトークが始まるが、作品を観なかったから悪いので、失礼する。このプログラムは旬公と一緒に来るはずだったが、来なくてよかった。ゲロとイスラムに対する思い込みという、彼女が大嫌いなモノがふたつも揃っているんだから。しかし、ガンダーラ映画祭ではなにかオモシロイものに出会えそうな気がするので、時間が合えば、Bプログラムも観に来たい。