びくっとサンにはツライ一日

昨夜、有明ビッグサイトエスカレーターが逆送する事故があった。「ワンダーフェスティバル」に客が詰め掛けたせいらしい。朝のワイドショーでは、勝谷が「ああいうところには小太りの人が多い」、だから重量が増えたんだとコメントしてた。たんなるイメージだろ、そりゃ。


今日は池袋の〈新文芸坐〉で、コーエン兄弟監督《ノーカントリー》(2007・米)とフランク・ダラボン監督《ミスト》(2007・米)の2本立てを観る。コーエン兄弟の映画はいつもナニが起こってもおかしくないシーンの連続で、緊張を強いられる、とくに本作はハビエル・バルデムのいきなり殺人が立て続けで、周りの席の人があまり反応してないところでも、びくっとしまくってしまう。後者もコワイ気分の盛り上げ方がうまく、やっぱりびくびくする。しかし、あのラストはどうなんだろうなあ……。


高田馬場の〈早稲田松竹〉で昨日忘れてしまった扇子を受け取り、古本屋街を覗く。西日暮里に戻って、ファクスのインクリボンを交換しようとすると、純正品でないためか何度やっても認識してくれない。手にインクがついて汚れてしまう。怒りを抑えてパソコンに向かうと、こんどはメールが不調。なんだかついてない。しかたないからテーブルで雑誌を読んでいたら、すさまじい音とともに雷が落ちて、その瞬間、電気が消えた。真っ暗の中、ブレーカーを確かめると、落ちてない。停電したのだろうか? 懐中電灯もローソクもない、マッチラベルのコレクターなのに、マッチ箱はこないだ仕舞ってしまった。さっきの映画も暗闇が多かったなあと思い出すと、ちょっとびくっとする。《ミスト》の主人公が、携帯の液晶で照らしていたのを真似して、もう一度確かめると、さっき触ってなかったところが落ちていた。無事、明かりがつく。


少し小雨になったときに、歩いて千駄木まで帰るが、12時前にはまた雷雨が激しくなる。小心者にはツライ一日だった。ちなみに、「びくっとサン」は、押切蓮介のマンガ『でろでろ』に出てくる、怖がりの妖怪です。