副都心線にのって

毎朝おそろしく暑いので、寝起きが不快。テレビで《ぶらり途中下車の旅》。今回は新しくできた副都心線だったので、最後まで見てしまった。西早稲田駅早大理工学部のほうに出口があるのか。西日暮里に行って、仕事の本を読む。


1時半に出て、池袋へ。〈蘭蘭〉でラーメンとチャーハンのセット。相変わらず安くてウマイ。汗をかきつつ、〈ポポタム〉に到着。ココで上映会があるのだ、店内だから涼しいと思っていたら、奥のギャラリーには冷房がなく、後ろから送風機で風を送っている。前のほうからだんだん酸欠になり、上映中に次々にヒトが席を外すという事態に。


今日やったのは、「セルフビルド」をめぐる2本のドキュメンタリー。《エノアールカフェ We are living in the park!》(監督:吉田卓史)は、代々木公園で暮し、物々交換カフェやお絵かき教室を開いている小川てつオ(前に『燃えるゴミ』というミニコミを出していたね)といちむらみさこを撮影したもの。二人の気負わないカンジがとてもよかった。もう一本は、《沢田マンションのかまんろうライフ》(監督;サワダトール)。沢マンについては本もあるし《探偵ナイトスクープ》で取り上げられたこともある。本作は沢マンの各部屋をめぐっている点では貴重だが、きちんと構成されてなくて編集のテンポも悪いので、正直いって、この状態で見続けるのはつらかった。


このあと討論会があるらしいが、それは出ずに、池袋に戻る。大ガードを抜けて、〈往来座〉へ。瀬戸さんに先日の経費と謝礼をようやく渡せる。オススメのフリーペーパーをいただき、資料本を1冊買う。そのあと〈リブロ〉に寄ると、文芸評論と本の本が、奥のいちばん目立たないところに移動されていて、スペースも小さくなっている。いよいよ売れない本が排除されつつあるのか。坪内祐三『東京』(太田出版)ほかを買い、ちょっと時間があるので、今朝見た副都心線に乗ってみることに。丸の内線の乗り場から、さほど歩かずにホームに出られた。できてすぐにトラブル続出していたが、いまはフツーに動いている。乗客は少ない。


西早稲田で降りるが、地上に上がって一瞬方向が判らなくなる。早稲田通りに出て、〈古書現世〉へ。なんか久しぶりに来たなあ。親父さんが店番していたが、セドローくんを電話で呼び出してくれる。だいぶ前に目録注文していた月刊『噂』の合本2冊、山本容朗『現代作家 その世界』(翠揚社)などを買う。後者には平野謙尾崎秀樹が、山本をポスト十返肇として推薦したオビがついている。いつも行っていた〈シェ・ヌー2〉が閉店し、そのあとの店が「ちょっとヤバイ感じ」だとセドローくんが云うので、無難に〈ベローチェ〉に入って話す。


また副都心線に乗って、こんどは新宿三丁目で降りる。丸の内線への乗り換えもスムースだ。新高円寺に着くと、ちょうど7時。予約していた〈レ・プリムール〉へ。旬公は例によって遅刻。旬公の友だちのシュリさんと、そのパートナーのNさんの店だが、いつも大食い選手権かといいたくなるほどの量を出してくれる。今夜もメインの伊勢エビのパスタに行くまでに、「箸やすめ」と称して何皿も出てきた。こっちも焼酎を飲むなど、かなり自由に振舞わせてもらっているが。超満腹して店を出たのは11時前。なんと4時間もいたのだ。ウチに着いたら12時。炎天下を歩き回ったので、全身汗みどろ。シャワーを浴びて寝る。


献本お礼。中野純『図解「月夜」の楽しみかた24』(講談社+α文庫、800円)。ナイトハイカーの異名を持つ中野さんが紹介する、月と戯れる24の遊び。このヒトは、本当に自分だけの遊びをつくりだすのが好きなんだなあ。もう一冊は、鈴木地蔵『文士の行蔵』(右文書員、2200円)。装幀・林哲夫。やはり勝本清一郎についての章が圧巻。



あと、名古屋のフリーマガジン『SCHOP』第14号も到着。特集は「ResisDANCE! くらしの明日」。農家やオーガニックショップのヒトなどにインタビューしている。すごい文字量、コラムが充実しているし、大橋裕之のマンガ連載もあり。東京での配布先を募集しているそうなので、その気があればご連絡を。
http://schop.boo.jp/