えいやっと気合を込めて

月、火、水と、仕事場に籠もって、雑誌『谷根千』のバックナンバーを見直し、収録する文章を選ぶ。たたき台はすでに谷根千工房の方々によって提示されているのだが、分量が多すぎるので、自分なりにもう一度選びなおさねばならない。じっくり読みすぎると先に進まないのは経験済みなので、えいやっと気合を込めて、勢いで選んでいく。昨日の夜に第一次リストが出来たが、それでも多すぎるので、今日見直しをして第二次リストをつくる。そのリストを持って、谷根千工房で山崎さんと打ち合わせ。今後やることを相談する。


終わって山崎さんと雑談していたら、那覇の〈とくふく堂〉から電話。今日は「日本一小さな一箱古本市」の日だ。新城さん、ぼくのほか、畠中さんが「普通女子の本棚」で出品。不忍の一箱の常連でもあるトンブリンさん(http://imaginarybeings.com/tomblin/)が、急遽那覇に出かけてこの一箱に参加しているともいう。「南陀楼さ〜ん、那覇は大雨です!」と徳沢さん。アーケードなので販売には影響ないが、客足がどうか。沖縄タイムズからコメント取材の申し込みがあり、事務所に帰ってから電話が掛かってきて少し話す。その前には、西日暮里の〈ルノアール〉で、不忍ブックストリートMAPについて朝日新聞の取材を受けた。


〈青猫書房〉から、鷲尾洋三の遺稿集『東京の人』(私家版、1978)2500円、が届く。文藝春秋の編集者(のち専務、副社長)で、『回想の作家たち』『忘れ得ぬ人々』(青蛙房)の文壇物の著者でもある。文学に関する文章が少ないのがちょっと残念だが、冒頭の「レインボーに集った人たち」で元を取った気持ちに。文藝春秋の〈レインボー・グリル〉に集った作家たちのことを書いている。年譜も詳しくまとめられている。早稲田文学会から、平岡篤頼『記号の霙 井伏鱒二から小沼丹まで』(発売・太田出版、2200円)届く。これも遺稿集か。帯を重松清、解説を堀江敏幸が書いている。あと、今日届いた『SPA!』の「文庫一冊決め」で、小沢信男『裸の大将一代記』(ちくま文庫)を紹介しました。


明後日25日(金)は〈谷中ボッサ〉での高野ひろし写真展の初日です。18時半からトークあり(入場無料)。26日(土)は〈ブーザンゴ〉での久世番子原画展の初日と、池内美絵内覧会の初日。27日(日)は一箱古本市と、中里和人プレゼンツ展覧会の初日。それぞれに搬入やら事前準備があり、混乱のきわみに達する。コレから二週間は、ずっとこんなカンジだろう。


池内美絵内覧会ですが、27日(日)13時からの回はさきほど受付を終了しました。予約してくださった方ありがとうございます。26日(土)は13時、17時とも若干名(各回3、4名)の空きがあります。お早めにお申し込みください。


一箱古本市weekの企画、たくさんあってナカナカ紹介できないが、ぼくが行くつもりのだけ列挙しておこう。古本関係では、〈不思議(はてな)〉〈ファーブル昆虫館〉〈tono;4142〉〈いろはに木工所〉〈屋代美術〉〈オヨヨ書林〉のそれぞれで、古本市もしくはフェアがある。新刊では〈往来堂書店〉の「不忍ブックストリートが選んだ30冊」フェア。展示では、〈alas-alasan〉のしおり&ブックカバー、〈谷中ボッサ〉のはとちゃん、〈nido〉の大倉ひとみ、〈アフリカ市場タムタム〉の谷根千『町が愛した50冊』から(同号に紹介された本を展示)、〈プフレーゲライヒト〉でノート、〈イリアス〉で蔵書票、〈りんごやギャラリー〉でイギリス木口木版の展示が。ワークショップでは、わめぞ姫こと武藤良子さんと音の台所・茂木さんのコラボレート「おとえ」が〈Leprotto〉で、〈茶ノ間〉〈いろはに木工所〉〈アジマル・カフェ〉〈花影抄〉でもワークショップ。ライブは〈古書ほうろう〉の加藤千晶トークは〈やなか珈琲店〉の北上次郎×大森望。〈映画保存協会〉では一日中映画を掛けまくる「D坂シネマアンコール上映会」も。こんなにたくさん回れるのかな? いや、11日間もあるのだからきっと行けるだろう。気になったヒトは以下でチェックしてください。
http://sbs.yanesen.org/hako1/2008/support_project.html