電気にシビレて一日中

朝8時起き。原稿を書かねばならないので、西日暮里に行くが、どうも進まない。逃避のために、昨日買った『電気グルーヴの続・メロン牧場 花嫁は死神』上・下(ロッキング・オン)を読みはじめたら止まらなくなった。机で読み、ソファで読み、外出しても電車の中で読む。神保町に行き、久しぶりに〈ヒナタ屋〉に入り、そこでも読む。たまたまいらしたモンガ堂さんに声をかけられるまで気づかないほど、のめり込んでいた。


神保町から三田線で白山へ。〈大銀〉で買い物してウチに帰り、寝転がってどんどん読む。「あとこれだけページがある!」というのが苦痛でなく快楽という本は、本当に久しぶりだ。11時前に旬公が帰ってきたときだけ、テレビを見て中断(舎人線沿線を歩く番組を録画して見たが、やっぱりあまり行きたいとは思えなかった)したが、そのあと布団に入ってもずーっと読み、1時すぎに読了。読み出してからはメールさえチェックせず、ほかには何にもしなかった。


この本のおもしろさを文章で書くのは難しいし、そんな野暮はしたくないというのが正直なところ。2人と同じ年生まれだからシンパシーを感じているわけではなく、まったく違う人類を見守っていきたいという心境だ。これまで読んだ「語り本」(インタビュー・対談・ラジオ放送などをまとめたもの)のナカでも、ベスト5に入ると思う。ひたすらくだらないハナシをしているだけなのだが、たとえば上巻のあとがき座談会で、ピエール瀧が注釈原稿に対して「自分の主観をのせすぎ」と怒るあたりに、ギリギリの誠実さ(みたいなもの)を感じる。


読み終わってからも、なんか体が火照ったようになって眠れず(翌朝旬公に話したら爆笑されたが)、『映画秘宝』を拾い読みして3時前にようやく寝た。そうしたら、ヘンな夢を見た。(その1)セドローくんや牛イチロー先生や瀬戸さんらとどこかに買出しツアーに行き、帰りは空中を飛んで帰ってくる。「ハウルの動く城」みたいのに載っていて、着地が問題なのだが、牛先生が「そこ、引っかかりますよ!」「あれをこう動かして」などと指示を出すので、無事着陸できた。(その2)坂道を一人で歩いていたら、千原兄弟のお兄ちゃんに追い抜かれる。声をかけても気づかず、下まで降りていき、こんどは凄い勢いでのぼっていった。見ると靴にジェットみたいなものが付いており、「すごいなー」と云ったら、ニヤッと笑って手を挙げた。以上。珍しく覚えていたので、書いておく。