〈三平〉で古本界巨頭の密談が
朝8時起き。豆腐を乗せたご飯に昨日の残りの味噌汁をぶっかけて朝飯。雨なので千代田線で西日暮里へ。一箱古本市関係の連絡もろもろと、今日の授業の準備。1時過ぎに出て、鶴川へ。走って駅前の学バスに間に合う。大学に着き、印刷室で資料を印刷してから、教室へ。うわっ、いっぱいだ。パソコンのある席は完全に埋まり、その横にパイプ椅子を出して10人ぐらい座っている。ぜんぶで45人ぐらいか。当然、ざわざわしていてやりにくい。前半で今年やることを話し、後半で久世番子さん謹製「雑誌履歴書」をその場で記入してもらう。この人数に書かせると、共通しているところ、違うところが見えてきてオモシロイ。今週中に履修届けを出すらしいが、正直云って、30人ぐらいに減ってくれないかなあ……。
疲れきって鶴川に戻り、各停の小田急線で新宿へ。車内で爆睡。新宿で降りるのは何ヶ月ぶりだろう? ルミネ2の〈ブックファースト〉で、河内一郎『漱石、ジャムを舐める』(新潮文庫)、岡田斗司夫『オタク学入門』(新潮文庫)、森まゆみ『その日暮らし』(集英社文庫)を買う。隣の〈タワーレコード〉にも立ち寄る。しばらく、アマゾンかせいぜい神保町の〈ディスクユニオン〉でしかCDを買っていなかったので、ドコから見ていいのかとまどう。Perfume[GAME]、CLARE&the REASIONS[The Movie]、それと、単行本で『電気グルーヴの続・メロン牧場 花嫁は死神』上・下(ロッキング・オン)を買う。2001年に出た一冊目は、マイ・フェイバリット・トーク本だ。二冊で700ページという厚さを最後まで読むのが、楽しみ楽しみ。
時間がちょっとあったので、〈長野屋食堂〉でビール小瓶を飲みつつ、携帯でメールチェック。そのあと、〈紀伊國屋書店〉1階に寄ると、入り口付近にアンソロジー本のコーナーが。そのうち数点は、文芸評論家の結城信孝が編者だ。結城氏は未知谷(またしても!)から出た「昭和の短篇一人一冊集成」も編集している。これは吉行淳之介、戸川昌子、色川武大(あと一人いたような…)の短編を各人一巻にまとめるもの。アンソロジスト・結城信孝にスポットが当たる日が来たのか。
アルタの裏にある〈三平〉ビルの6階の居酒屋へ。建物全体が昭和チックでいい感じ。朝日新聞出版のKさんの呼びかけで、岡崎武志、荻原魚雷、向井透史、南陀楼が集まり、ある企画の案を出し合う。さすがは古本界の巨頭(ただしアンダー60)が集まっただけあり、パタパタといろんなアイデアが出てくる。実現できれば相当オモシロイ本になるぞ。それで打ち合わせは終わり、あとはひたすら雑談(これが楽しい)。10時すぎにお開きになり、山手線で帰る。
向井くんにもらった『ため息ミサイル』というフリーペーパー(ぼくがもらったのは3号)が、なんだかオモシロイ。20代前半の女性二人がやっているが、巻頭の鼎談なんかすごくまとめかたがうまい。A4・4ページでオール手書きだが、いまどきの女の子書体や読みやすいレイアウトではまったくないところがイイ。大学のときにサークル内で出していた通信を思い出したよ。〈円盤〉〈古書住来座〉(往来座の誤記)などで配布中。