〈オトメ〉と〈さおとめ〉の縁を知る

kawasusu2008-04-02

不忍ブックストリートMAP」を配布してくださるお店、団体を募集します。50部以上まとまれば、こちらから郵送いたします。4月4日までにご連絡いただければ、6日の作業日に発送します。その後のお申し込みは、来週以降の発送になります。お問合せは、shinobazu@yanesen.org宛にお願いいたします。


また、6日(日)には、助っ人さんを中心に、店主への書類発送、チラシの折込み、MAPの配布などの作業を行ないます。助っ人さんだけじゃなくて、店主の方も手伝いに来てくれると嬉しいです。この日に集まったヒトだけが、店主の配置場所を先に知ることができます。よろしくお願いします。


日にち 4月6日(日)
時間  13時より17時くらいまで(時間内出入り自由です)
場所  千駄木交流館(文京区千駄木3-42-20)


藤本和也さんから、5月5日(月・祝)に旧安田邸で行なう「旭堂南湖のふるほん講談」のチラシデータが届く。ちゃんと安田邸も描いてくれています。また、池内美絵さんからは、4月26日(土)、27日(日)に行なう作品内覧会のDMが。キレイです。


1時に千駄木駅の出口で、A書房のTさんと待ち合わせ、すぐ近くのデザイナーIさんの事務所へ。昨日は不忍ブックストリート、今日は単行本の件だ。IさんにTさんを紹介したら、TさんがじっとIさんを見て、「もしかして、◎◎で教えてらっしゃいましたか?」と。なんと、某専門学校で数年前に教わったのだという。世間は狭いなあ。師弟コンビ誕生で、この仕事、うまく行きそうだ。今後の進め方を話し合う。終わって、自転車で走っていたら、バス停の前に〈彦龍〉のおやじが立っていた。今日は定休日なのか? 〈みづま〉でランチの鳥のから揚げを食べ、事務所へ戻る。連絡いくつかやって、また出かける。〈往来堂書店〉や旧安田邸をまわって、一箱関係のチラシを置いてもらう。往来堂では「小説検定」関係の資料をまとめ買い。遅れていた『谷根千』第89号が出ていた。


夕方にウチに帰り、洗濯など。『谷根千』(特集は「大人の工作」)をパラパラ見ていて、「根津銀座のオトメ」という記事が目につく。〈オトメ〉は何度か行ったことがあるが、中華料理店にしては変わった名前だと思っていた。この記事によれば、店主は終戦後、人と一緒に「オトメパン」というパン屋をやっており、本店のほか売店が4つあったという。本店はよみせ通りの南寄りにあり、そこは「オトメ通り」と呼ばれていたとも。オトメパンをめぐるあれこれも興味深いが、末尾に、動坂の喫茶店〈さおとめ〉の店主がオトメパン創業者の兄だとあり、驚く。オトメとさおとめ……。なるほどなあ。地元以外のヒトにはまったく興味ないだろうけど、そんな知識がひとつ増えるたびに、この地域に住んでヨカッタと思う。やっぱり『谷根千』はスゴイ雑誌だ。


右文書院の青柳さんから、海野弘さんの新刊『久生十蘭『魔都』『十字街』解読』(2600円)を送っていただく。一年ほど前からハナシに出ていた長篇評論だ。何気なく参考文献を見ていたら、第二章「〈魔都〉東京」のところに、安井笛二『大東京うまいもの食べある記』(丸之内出版社、1933)があった。ぼくの大好きな本だ。こういうのがさりげなく出てくるところが、海野さんのスゴイところだと思う。