久しぶりに函入り・5000円の新刊を買った

和光大学の1限に出るためには、7時に起きて7時半の電車に乗る必要があるのだけど、今朝は目覚ましを止めてまた寝てしまったらしく、目が覚めたら7時25分。青くなって、急いで着替え、ダッシュで駅に向かう。すぐに電車が来て、代々木上原の乗り換えもうまく行ったので、8時半すぎに鶴川駅に着く。間に合った〜。


今日のゲストである文筆家の木村衣有子さんがやって来て、大学まで歩く。先週は『HB』の橋本倫史さんに来てもらい、2週続けて、ミニコミづくりの実体験を聞く。木村さんが『マリー・マドレーヌ』以前にフリーペーパーを出していたというハナシは初耳だった。代々木上原まで一緒に帰り、そこで別れて西日暮里に戻る。昼飯を食べにある店に入り、カウンターに座ったが、ものすごい混みかたで、調理場の混乱が客にまる聞こえである。いい店なんだけど、こんな時間に来るもんじゃないなあ。仕事場で書評の本読みと取材の下調べ。合間に「2ちゃんねる」を覗く。木村さんから「ナンダロウさんがこないだブログに書いたコトがちょっと話題になってましたよ」と教えてもらったので。さて、何の件でしょう?


5時にお茶の水。駅前の喫茶店で作家のHさんの取材。終わって、神保町に下りる。アクセス閉店以降、明らかに神保町に来る回数が減った。東京堂で『書肆アクセスという本屋があった』がベスト10の1位に入っているのを確認する。〈書泉グランデ〉で、結城信孝編『結城信一 評論・随筆集成』(未知谷)、中条省平クリント・イーストウッド アメリカ映画史を再生する男』(ちくま文庫)、『ミステリーズ!』を買う。


結城信一の本は、函入りで本体5000円の本だが、迷わずに買った。作家論15篇、書評17篇、随筆38篇が収録されている。2000年に同社から刊行された『結城信一全集』を補完する役割を果たすものだ。解説は荒川洋治。あとで旬公に云われて気づいたが、帯の印字がとてもイイ。活版に見えるけど……。ただ、本書が実質的に随筆集『作家のいろいろ』の増補版であることを、サブタイトルとか帯で知らせてないのはちょっと不親切。結城信一の愛読者なら気づいて当然というコトなのか。それに、初出一覧に『作家のいろいろ』への収録の有無の記載がないので、あらたに加えた30篇がどれなのかが判らない。本を整理したときに、『作家のいろいろ』を見た記憶があるが、はて、どの棚(どの箱)にしまったのやら。


〈高岡書店〉で、渡辺和博『お父さんのネジ』(青林工藝舎)を見つける。550ページ、2800円。今年2月に亡くなった「なべぞ」のマンガ32篇を収録。名作「熊猫人民公社」も入っている。でも、このほかにももっと作品はあるんだろうな。たしか、『バラエティ』で読んで、絵柄を強烈に覚えている作品が入ってないようだ。なお、この本も初出一覧はあるものの、どの単行本に収録されたかが書かれていない。既刊の単行本との重複を知りたがる読者は多いと思うのだが。ほかに、ロドリゲス井之介『おやんじーず』(双葉社)、『コミックビーム』を買う。〈ディスクユニオン〉では、電気グルーヴ[少年ヤング]、THE HELLO WORKS[PAY-DAY]を。後者はスチャダラパーSLY MONGOOSEロボ宙とある。SLY MONGOOSEはネタンダーズの塚本功らのバンドらしい(よく知らない)。ナンと、「今夜はブギーバック」が入っている!


根津の〈スルタン〉で旬公と待ち合わせて、食事。量が多くて、食べ切れなかった。〈NOMAD〉でnakabanさんの展覧会「ポケットからカミツレ」を見る。いろんなアプローチで作品をつくっているヒトだが、今回はコラージュ。スケッチもいいが、コラージュにはより人柄が反映されるような気がする。頭と手が近くなる、というか。この展覧会は2008年1月15日まで。12月25日(水)には音楽会「くつしたからギター」もやるので、行きたいです。


このブログは昨日、80万アクセスを超えました。読んでくださってありがとうございます。ところで、「漫画屋」のブログ(http://sioq409.blog33.fc2.com/)って、いつまで経ってもヒトツも記事が載らないけど、ナンのためにつくったの?