アクセスの「面出し」を悲しく眺める

朝8時起き。風呂に入ってから、西日暮里へ。ゲラ戻しや原稿の直し。某誌の編集者とのやり取りで、声を荒げてしまった。昨日残った講演のまとめ。5時前に、旬公と出て神保町へ。〈書肆アクセス〉は今日も客が多い。スタッフ総出で掃除にかかっている。補充できないため、空いた棚には本が「面出し」になっている。これまで棚差しだった本がやっと表紙を見せることができたのが、閉店直前だったとは……。なんだか皮肉。取り置いてもらった『HB』第2号を受け取り、『本の雑誌』12月号、庄野至『屋上の小さな放送局』(編集工房ノア)、『廃村と過疎の風景2』(HEYANEKO)を買う。『廃村〜』はスタッフの選ぶフェアより。


畠中さんに誘われて、三人で〈ぶらじる〉へ。馬鹿話をしていても、どこか力が入らないカンジ。閉店後も店や在庫の整理、伝票の整理が続く。無理をせざるを得ないけど、なんとか乗り切ってほしい。旬公と〈スヰートポーヅ〉で中皿ライス、ビール。昼飯抜きだったので、ギョーザが腹に入ってくる。


そのあと一人で本屋を回る。〈高岡書店〉で『コミックビーム』12月号、二ノ宮知子のだめカンタービレ』第19巻(講談社)を。〈書泉グランデ〉で、『久生十蘭「従軍日記」』(講談社)、山田風太郎『昭和前期の青春』(筑摩書房)、京須偕充『戦後10年 東京の下町』(文春文庫)、クラーク『幼年期の終わり』(光文社古典新訳文庫)を。〈三省堂書店〉で、正津勉『小説尾形亀之助 窮死詩人伝』(河出書房新社)、真銅正宏『食通小説の記号学』(双文社出版)を、と久しぶりに新刊を買い込む。真銅著はテーマは興味深いが、読んで面白いかどうかは料理の腕しだいといったところ。


夕方に寒くなるので厚着で出たのだが、帰りの千代田線が満員で、汗がだらだら噴きだす。丸い男にはけっこうツライ時期がやってきました。