タイツにハッとして

8時起き。西日暮里で仕事。ファクスやメールで、アクセス本のゲラが戻ってくる。夕方に千駄木に戻り、仕事しながら、タイツ[GIRLIC REPLICA]を聴く。2枚組+シングルのアンソロジー。これまでちゃんと聴いたコトがなかったが、じつにイイ。ボーカルも録音もチープだが、ところどころにハッとする瞬間があった。なんだろう、これ。たんなるノスタルジーではないことはたしか。一色進の自筆解説を読み込んでしまう(が、CDの順序でなく録音順に書いていて、しかもトラック番号に誤植があるので、ややこしい)。これまでのアルバムを全部聴きたくなった。


堀内恭さんから入谷コピー文庫の新刊、赤穂貴志『都内名画座・ピンク劇場 潜入レポート』が届く。いつもより図版が多い。どうでもいい細部にこだわる赤穂氏の目線が楽しい。〈シネマヴェーラ渋谷〉の「トイレに入ると扉が内開きの作りで非常に出入りがしづらい。(略)これは明らかに設計ミスだろう」とあるのは、同感。同書では、他の館でもトイレ事情に触れていてオモシロイ。なお、本冊から入谷コピー文庫のマークが登場。オオサンショウウオのイラストに「裏町の人生讃歌」という文字。云いえて妙だなあ。


晩飯は旬公が熊本で買ってきた「たこめしの素」でご飯を炊く。それと豚肉とキャベツのスープ。デアゴスティーニで分冊刊行が始まった「刑事コロンボ」の第1作《殺人処方箋》を観る。このときのコロンボはやたらとコワモテなんだよなあ。日本でのテレビ放送時にカットされたシーンも復元されているが、その部分だけ小池朝雄の物まねっぽい声になっていて笑える。