悲しい知らせ

昨夜、アマゾンで買った山下敦弘監督《不詳の人》を観る。以前観た《その男狂棒に突き》と同じく山本剛史主演のフェイク・ドキュメンタリー。ちょっと長すぎるかなという気はするが、おもしろかった。しかし、このDVDを買った目的は併録の《道》にあるのだ。若くして自主映画でデビューした女性監督が初めてスタッフを編成して映画を撮ることになるのだが、最初から最後までオレ流+KYの連続で、現場が悪夢に陥るというハナシ。先日、旬公があるトコロから「山下敦弘の《子宮で映画を撮る女》は◎◎◎◎がモデルらしい」と聞きつけてきたのだが、その作品の上映はもう終わっていた(ガンダーラ映画祭というのでやったようだ)。で、調べてみたら、その原型になったのが《道》だったのだ。実際観てみるといかにもそのヒトの印象に当てはまるのだが、主人公だけじゃなくて、ほかの登場人物も相当にイタい。ウィーンにいる旬公にも早く見せてやりたい。山下監督の未見の短編をまとめて観たいものだ。ぼくの好きな一人打ち込みテクノの大正九年のビデオクリップ《祝祭日》というのも、撮っている模様。


今日は朝8時起き。まだ調子が悪く、息するのがきつい。午前中取材だったが、手帳の文字が殴り書きで、時間を間違えていた。あわてて出て、自由が丘の某校へ急ぐ。ぎりぎりセーフだった。取材を終えて、自由が丘の〈ブックオフ〉を初めて覗く。2階にカフェがあったのにはビックリ。ざっと回っただけだが、けっこう本の量が多い。旺文社文庫版の内田百ケン『阿房列車』を105円で。編集のIさんと恵比寿に行き、もうひとりのIさんと一緒に昼食兼打ち合わせ。アトレの〈有隣堂〉で『ダカーポ特別編集 早稲田大学の実力』を買う。いつも肩透かしの特集ばかりの同誌だが、今回はけっこう充実している。古本屋で〈古書現世〉が紹介されているが、いつもセドローくんが抱いて映っている猫が、親父さんに抱かれているのがなんだか笑えた。「先代のご主人と、いつもその隣にいる人懐っこい猫」とキャプションが。


夜、旬公が海外に出てるときの恒例行事で、《プリズン・ブレイク》セカンド・シーズンを観る。最終話のラストで悲しいお知らせが。なんと、サード・シーズンに続くそうです……。もうこれ以上、付き合わせないでほしい。