祝・新作! いましろたかしと東京ローカル・ホンク

朝8時起き。雨がぽつぽつ降り始めている中を、西日暮里へ。不忍ブックストリート清秋部のイシイくんからインタビューを受ける。論文に使うためらしい。そのあいだ、旬公が「秋も一箱古本市」のプレゼントをつくっている。どんなモノになるのかは、当日のお楽しみ。


2時すぎに神保町へ。〈ザ・ハンバーグ〉に入り、料理が出てくるのを待つ間に、店内のブレーカーが落ちて停電する。しばらくしてから点いたのだが、店員が一言も謝らないのはヒドイ。〈書肆アクセス〉に行き、10月からのフェアの選書。旬公は10冊だが、ぼくは20冊なので時間がかかる。〈書泉グランデ〉で、坪内祐三『大阪おもい』(ぴあ)と『en-taxi』を買う。『大阪おもい』は『まぼろしの大阪』の続編で、やはりビニールカバー。『極私的東京名所案内』(彷徨舎)と一緒に、書棚に三冊並べておきたい本(といいつつ、あとの2冊はすでに埋もれてしまった)。


〈高岡書店〉で、山本直樹『レッド』第1巻(講談社)、いましろたかし『盆堀さん』(エンターブレイン)、〈ディスクユニオン〉で東京ローカル・ホンク[生きものについて]を買う。いましろもローカル・ホンクも、やっと新作が出た! 〈クライン・ブルー〉へ。旬公は窓際の席でアクセスフェアのコメント作成中。隣で『警官の血』下巻を読み終わる。最後までぐいぐい引っ張られた。傑作だ。


半蔵門線で渋谷へ。土曜の渋谷は前に進むのがタイヘン。〈シネマヴェーラ〉で特集「妄執、異形の人々?」。観たいのがたくさんあったのに、いちども来られなかった。今日はまず、渡辺祐介監督《二匹の牝犬》(1964)。トルコ嬢小川真由美と妹の緑魔子杉浦直樹が翻弄される。これがデビュー作という緑魔子の蓮っ葉演技は堂に入っているが、他の出演者のやりすぎな演技には失笑多数。岸田森がいきなり登場するカットには、会場爆笑。加藤武もトルコの客でちょっと出ている。『面白半分BEST随舌選』で、加藤が「トルコ礼賛」を語っていたのを思い出し、可笑しかった。舛田利雄監督《俺の血は他人の血》(1974)は、筒井康隆原作(本作が最初らしい)に成功作ナシということを確認したのみ。混雑した電車に乗って、9時半に帰る。そのあと、雑用いろいろ。