ケータイとパソコンの衣替え

朝8時起き。西日暮里に行き、単行本の割付を仕上げてしまう。コンビニに出しに行くが、郵便番号を入力するとレジでエラーが出てしまう。「間違いじゃないですか?」とか「三田は港区ではないのでは?」〈港区だっつーの〉とか云われてムカつく。これで2回目だ。たしかにこの会社の封筒に書いてある郵便番号はNTTの検索でも出てこない。何年か前に変更したのだろうか。めんどくさいけど、今後はいちいち調べて記入しないと。外はものすごく暑く、夏が戻ってきたかのようだ。


昨夜から佐々木譲『警官の血』(新潮社)を読んでいる。上巻冒頭から谷中の五重塔が焼失するシーンが出てくる。主人公が谷中墓地内の天王寺駐在所に勤務しているのだ。『波』10月号のインタビューで、著者は「たまたま、私の自宅が台東区谷中にあるんですが、近所に山手線唯一の駐在所があって、取材していると名物の駐在さんがいることも分かってきて、小説化できる手応えを掴んだのです」と発言している。その後も、初音通り、芋坂陸橋など、なじみの深い地名が多く出てくる。この作品は警察小説であると同時に、「谷根千小説」でもあるのだ。キリのいいところまでと思いながら読んでいると、出かけるタイミングを逃す。結局、上巻を読み終わったところで、腰を上げる。


山手線で有楽町へ。いまの携帯電話は5年近く使ってきたが、いよいよバッテリーがもたなくなってきたので、機種交換をするために〈ビックカメラ〉に入る。親切で反応の早い店員がいたので、そのヒトに相談してすべてを決める。ワンプッシュでフタがあくというパナソニックの機種になった。いままで利用してなかったが、これからは情報検索も使うことにする。電車の乗換えとか映画の時間とかを調べるのには便利だろう。


電話帳の移行に1時間かかるので、それまで上の階でパソコンを見る。何度か見に来ているのだが、希望のスペックと値段の折り合いが付かなかった。ソニーのブースで、細かくカスタマイズできるVAIO OWNER MADEというのを宣伝している。持ち上げてみると、びっくりするほど軽い。16万円をベースに、必要な機能を足して価格を出していくというので、担当者に計算してもらうと25万円になった。うーん高いなあ、でも使いやすそうだなあと心が動く。買うつもりで、「ビックのポイントは当然付きますよね?」と訊いたら、「あ、これは付かないんです」と云われる。直販の商品で、ココに出しているのは説明用だからと云う。そのヒトの名札を見たら、たしかにソニーの社員だった。それでクールダウン。


そのあと一回りして、同じVAIOのタイプTZというのが目にとまる。さきほどのマシンほどではないが軽いし、バッテリーの持続時間もかなり長い。ほかの条件もクリアしている。ちょっと予算オーバーするけど、分割で買うことにする。会計を済ませ、1階で新しい携帯を受け取る。懸案だったケータイとパソコンの買い替えがいちどに済んだので、少し気が楽になる。西日暮里の〈はやしや〉でチューハイ。