私たちは私たちにできることをやる

昨夜は寝苦しかった。ちょっと鼻がグズグズする。今朝はすごく暑い。ドコが冷夏なのか。シラスだしをご飯にぶっかけて食い、西日暮里へ。今朝も塩山さんの書き下ろし原稿が届く。気合入ってるなあ。読んでいる間、何度も笑ってしまった。夕方の会合のために、文書をつくる。


4月に〈乱歩〉でやった中里和人さんのトークに来てくださった白石ちえこさんから写真展のお知らせ。「猫目散歩」というタイトル。8月3、4、5、10、11、12日。会場は、写真家・尾仲浩二さん(前に「アンダーグラウンド・ブック・カフェ」で林哲夫さんらとのトークを見た)の私設ギャラリー〈街道〉(http://kaido.mods.jp/)。古いアパートの二階すべてをギャラリーに変身させたもので、部屋ごとに写真展をやったり、ショップがあったりするらしい。南阿佐ヶ谷の駅から歩いて数分のところだ。帰省の直前でなかなか微妙だが、同じ時期に阿佐ヶ谷で勝川克志さんの個展もあるので、一緒に回れるか。


自転車で西日暮里駅の裏通りにあるおにぎり屋に行き、ランチを食べる。そのあと日暮里図書館で本とCDを返却。ちょっと外に出ただけで、体中から汗が噴き出す。いちどウチに戻ってから、駅に出かけて、『ウイスキー・ボイス』のKさんと待ち合わせて〈花歩〉へ。場所がわかりにくいことを除けば、雰囲気はイイし静かなので、打ち合わせには最適の店である。Kさんから旬公に静岡の骨董屋で見つけたという、年代モノのヤカンをいただく。デカいなあ……。4時前に神保町の〈上島珈琲店〉で右文書院の青柳さんと会う。日記本と塩山本の原稿を渡して話しているうちに、このあとの会合にも急遽出席してもらうことになった。


〈カフェ・ヒナタ屋〉で、『書肆アクセスの本』(仮題)発行についての会合。アクセスという店がなくなるに際して、私たちができることは何かと考えた。店の存続への働きかけについてはセンターと取引のある版元や書店が動いているようだ。私たちはそれとは別のしかたで、アクセスを応援したい。私たちは、アクセスという場を通じて、さまざまな本に出会い、多くの人と知り合うことができた。本と人との結節点である「アクセスという場」の記憶・記録を、一冊の本にとどめておきたいと思ったのである。著者、編集者、出版社というアクセスの客の多様さを生かして、それぞれが自分の職能をこの本のために少しずつ無償で提供する。それがアクセスへの感謝を示す上で、いちばん自然で、いちばんいいカタチなのではないかと思う。


今日集まったのは、岡崎武志さん(編者の1人)、南陀楼綾繁(編集)、荻原魚雷さん(編集)、リコシェ柳ヶ瀬さん(販売)、退屈男くん(ウェブ広報)、アクセスの畠中さん。そして発行元を引き受けてくれることになった右文書院の青柳さんも参加。発行主体を「『書肆アクセスの本』編集委員会」と決める。アクセスに関わってきた人たちになるべく多く執筆してもらうこと、出版のための基金を設けることが決まった。10月末の神保町ブックフェスティバルには、なんとか間に合わせたい。アクセスが神保町から消えてしまったあとではなく、まだあるうちに店内にできあがった本を並べたいからだ。未確定の部分が多いので発表は来週以降になるだろう。さっそく退屈男くんにブログを用意してもらうことにした。基金集めや助っ人の募集は、このブログを通じて行ないますので、みなさん、ご協力をお願いします。


急いで西日暮里に戻り、荷物を千駄木に置いてから、光源寺・駒込大観音へ。ココの大部屋をお借りして、「不忍ブックストリート」に協力してくれる地元の方々との交流会を開くのだ。軒先に生ビールのサーバーを置き、〈宝家〉のいなり寿司や〈コシヅカハム〉のハムを並べる。最初集まりが少なくて心配したが、7時半頃から続々参加者が増える。初めて会うヒトとずいぶんいろんなハナシができた。個人的には、〈アートスペース・ゲント〉のご主人が、世界のマッチラベルのコレクターだという話がいちばん衝撃的だった。見せてもらわねば。プロジェクターで映像を写す準備をしていたが、いろいろ不具合多し。なんとか《情熱大陸》と一箱古本市の映像を解説つきで映す。


こういう集まりを、みなさん喜んでくださったので、今後も定期的に行なうことに決める。不忍ブックストリートに興味を持っている人なら誰でも(地域内でも地域外でも)参加できる、ゆるい交流会。次回は9月5日(水)20:00〜 千駄木ブーザンゴ〉(http://www.bousingot.com/)を借りて開催します。12時前にシメて、そのあと片付ける。ウチに帰ったら1時だった。《BSブックレビュー》のDVDが届いていたが、見る気力なく眠る。