「泣きバイ」継続中

昨夜の《情熱大陸》には笑ったなあ。撮影現場では、なんとか使える一言を引き出そうとする演出のゼゼさんと、意地でもまともに答えまいとする旬公のあいだのバトルが見られたが、番組になってみると、そういうバトルが一段落して休憩したり、おまけ的に撮影されたシーンが多く使われている。「右と左が判らない」「『魁!クロマティ高校』を読みながら死にたい」などなど。こんなの入れるなよなーと旬公はぼやいていたけど、ブログやMixiを見ると、みんな、まさにそういうシーンに反応しているのだった。やはりゼゼさんのほうが一枚上です。お礼に、今度の番組打ち上げの際に、旬公がゼゼさんに噛み付く(文字通り)シーンを撮影し、ブログにアップする予定です。


南陀楼は、岡崎さんほかが書いてくださったとおり、旬公を引き立てるボケ役として登場。それにしても、ラストのうどんを食うシーンで、鼻水出しているところが使われるとは思わなかったよ。自称「なんちゃまグルーピー」のこちどりさんから早速「なんちゃま、鼻水くらいは自分で気付いて拭いてよね!」というメールが。


自費でつくったトートバッグが「一箱古本市」で売れ残る模様が意外と長く映っていたおかげで、放送終了後、トートの申し込みメールが10通以上届く。ありがたいことです。ポストカードに内澤と南陀楼のサインをして送りますので、2、3日お待ちください。まだたくさん余ってます(泣き)ので、引き続きのご購入をお待ち申し上げております。ちなみに、放送終了後の旬公、自分宛のメールよりもぼく宛のトート申し込みのほうが多かったコトに少々ショックだったご様子。ふだん人付き合いを制限しているからしかたないよ。でも、内澤に番組の感想を伝えたいヒトは遠慮なく本人にメールしてやってください。べつに噛み付きませんから(アナタには)。


細かいことだが、屠畜の「畜」が終始「蓄」になっていた。ちゃんと校正しなさいよ、Oくん。あと、西日暮里の仕事場が「アパート」とあったが、いちおう「マンション」です。われわれはどーでもイイけど、大家さんに悪いんでね。


ついでに告知を。今週末に行なわれる「東京国際ブックフェア」で、トークを行ないます。ブックフェアを見に来るつもりの方は、お立ち寄りください。予約優先らしいですが。申し込みは以下のサイトから。《情熱大陸》のハナシはせずに、「入谷コピー文庫」のハナシをします。

東京国際ブックフェア「活字文化推進コーナー」
トークショー「本と出合う〜人と出合う」


【日程 】
7月7日(土) 13:00〜14:00 岡崎武志 さん
(ライター・書評家。『読書の腕前』『気まぐれ古書店紀行』など)

7月7日(土) 15:00〜16:00 南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ、河上進)さん
(編集者・ライター。『ミニコミ魂』、『ナンダロウアヤシゲな日々』など)

7月8日(日) 13:00〜14:00 永江 朗 さん
(ライター。『本』『ブックショップはワンダーランド』など)


【参加費】 無料 
【会場】 東京国際ブックフェア
http://www.jpic.or.jp/


で、日記。今朝も7時に目覚めてしまう。ゲラに手を入れたり、書類を書いたり。昼に出かけて、2時に阿佐ヶ谷。パール街のあるお店で古い写真を借りる。久しぶりに〈阿南古堂〉に寄り助教授と話す。飯田橋に出て、デザイナーのMさんに写真とオビの原稿を渡す。そのあと、また西に取って返し、三鷹へ。〈上々堂〉で先月の売り上げを受け取る。近くの宮崎地鶏の店で、ビールとチキン南蛮と冷や汁食べたら、売り上げの金額がちょうど吹っ飛ぶ。


西荻へ。〈興居島屋〉に行く途中の角が、広大な更地になっていてビックリ。石丸澄子さんに聞いたら、質屋があったと。消えてしまうとナニがあったか、判らなくなるなあ。〈アケタの店〉で渋谷毅石渡明廣デュオ。7時半に行ったら、客はぼく一人だけ。渋谷さんがなぜか「静岡のおでんはウマイらしいよ」と教えてくれる。買いそびれていた、華乃家ケイ+渋谷毅のCD[たそがれの夢]を割引してもらって買う。あとから『ぐるり』の五十嵐さん来る。石渡さんのギターを弾く指先を見ていると、飽きない。


1セット目終わり、休憩のときに、渋谷さんに「南陀楼さんは古本売るときはどうしてるの?」と訊かれたので、「この辺だと〈音羽館〉がイイですよ」と薦める。ミステリや古い音楽雑誌があるとのこと。音羽館向きでしょ?>広瀬さん。そのうち電話があるかも。「不忍ブックストリートMAP」を差し上げたら、地図を見て「西日暮里なんて駅あったんだあ〜」とのたまう。「だって、ぼくが芸大の学生だった頃はなかったよ」と。たしかに、昭和30年代には存在しなかった駅なのだ。「はてな」のキーワードによれば、「1969年12月20日営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線の第一期開業と同時に同線の西日暮里駅が開業。国鉄(現・JR)の西日暮里駅は千代田線が綾瀬まで延伸し常磐線との相互直通運転を開始した1971年4月20日に開業した」そうだ。


2セットの最後にやった曲が、とてもヨカッタ。終わってみると、かなり客が増えていた。ミュージシャンが多く、マイク・モラスキー氏(ピアニスト、『戦後日本のジャズ文化』)も来ていた。五十嵐さんと駅で別れ、西日暮里に帰る。仕事の連絡をしたり、トートバッグの申し込みへの返事を書いていたら、もう12時だ。


『東京人』8月号(特集「東京の橋100選」)に、「いま、区立図書館がおもしろい!」という記事を書いています。台東区千代田区、豊島区(7月開館)の中央館を取材しています。同誌の場合よくあることですが、今回も依頼から締め切りまで10日ぐらいしかなく、リサーチの時間が足りなかったのが惜しまれます。機会があればまた別の区立図書館を取材してみたいです。