鳩の街を歩き、玉の井で飲んだ

朝イチで塩山本の仮目次をつくる。右文書院の青柳さんに送ったら、「堀切さんの『浅草』並みに詰め込むと180ページです」と返事が。もっとたくさん入れるか? それともあっさり風味にするか? 10時半に旬公と神保町へ。久々の古書会館で「書窓展」。木本至『雑誌で読む戦後史』(新潮選書)200円、三省堂編『書斎と読書』(三省堂)500円、亀井勝一郎『現代読書論』(青春出版社)300円、高田浪吉編『松倉米吉全集』全1巻、300円、『東京の水売り』(都史紀要31)500円、梶山季之『血と油と運河』(集英社文庫)100円。いずれも安い。


書肆アクセス〉にサインに向かう旬公と別れ、〈三省堂書店〉へ。1階で四方田犬彦『先生とわたし』(新潮社)と『en-taxi』。後者に塩山さんがコラムを。4階で浅羽通明天皇反戦・日本 浅羽通明同時代論集・治国平天下篇』(幻冬舎)、吉見俊哉北田暁大編『路上のエスノグラフィ ちんどん屋からグラフィティまで』(せりか書房)。前者は個人ペーパー『流行神』からまとめられたもの。〈高岡書店〉で宮沢章夫東京大学[ノイズ論]講義』(白夜書房)を。なんか、久しぶりにたくさん本を買ったという気になる。


旬公と合流し、一昨日も行った〈カフェ・ヒナタ屋〉へ。今日は明大通りに面したカウンターに座る。古書会館が真下で、古本屋さんが数人で食事に出るのが見える。おお、コレはいい観察スポットだ(なんの?)。チキンカレーのランチを食べるが、ほどほどに辛くてウマかった。ココで行なわれる『ぐるり』フェアに合わせてのトーク、8月4日(土)17:30〜に決定。お相手は田川律さん。詳細はいずれ。


暑いし湿気てるしで、グロッキーになり、いったんウチに帰る。1時間ほどヨコになり、再び出かける。北千住から東武線に乗り、鐘ヶ淵で降りる。玉の井の「いろは通り商店街」を抜けて、東向島駅へ。閉館寸前の東武博物館に入って、昔の写真の展示を見る。歩いて曳舟駅に着くと、ちょうど『モツ煮狂い』のクドウヒロミさんが改札から出てくるところ。まだ時間があったので、5分ほど離れたところにある〈ブックオフ〉を覗いてくる。5時に改札で、エンテツさん、『酒とつまみ』の大竹さんと会い、4人で「鳩の街」へ。『酒とつまみ』のいつもの取材名目の飲み会である。〈こぐま〉という、戦前の薬局の建物でやっているカフェへ。奥に本棚があり、販売もしている。けっこうイイ本あったよ。コーヒー飲んでたら、テレビカメラが入ってきて撮影し始める。《ちい散歩》の収録だとか。


クドウさんの案内でさらに歩き、さっきぼくが来た道を戻って、いろは通りへ。〈三河屋〉で飲み、そのあと〈十一屋〉へ。どっちも気取らない、地元の客ばかりの店。なんだかやたらとハナシがはずみ、チューハイを何杯もお代わりする。初めて来たけど、イイねえ、東向島玉の井、鳩の街)。また来よう。11時すぎまで飲み、曳舟の駅へ。反対方向に帰る二人と別れ、エンテツさんと北千住へ。千代田線でウチに帰ってきたら12時すぎていた。飲みすぎでアタマが痛い。酔ってアクションが大きくなっていたようで、寝ていた旬公に「うるさい」としかられてしまった。