BIG BOXに別れを告げて

午前中、短い原稿を書く。ちょっと手間取った。アマゾンから仕事に使う本3冊が到着。ほかにもアレコレ用事があり、3時ごろ出かける。高田馬場BIG BOX古書市。今回で最後だ。さすがに感慨を覚えて、いつもより丹念に回る。文庫2冊買い、そのあとまた2冊買う。さようなら。今回の「早稲田古本村通信」は、BIG BOXのコトを書こうと決めた。セドローくんを誘って、いつものパン屋でアイスコーヒー。BIG BOXの歴史を調べている若いヒト(ブログ名を聞き逃した)が見つけてきた資料から、意外なことが判ってきたそうだ。あのお方があんな風に関わっていたとは……。外市の今後についてのハナシも。一箱古本市と同じ悩みを抱えているようだ。


東西線三鷹へ。〈江ぐち〉でビールとチャーシュー皿、大盛りラーメン。これで1200円ぐらいなんだから、泣けてくる。普通盛り(400円)と大盛り(430円)の差がわずか30円というのも、浮世離れしたありがたさだ。〈上々堂〉で先月の売り上げを受け取る。スリップの束を見るのが楽しみ。「古書モクロー」や「古本けものみち」の売れたスリップは、小さいダンボール箱に投げ込んでいるのだが、そろそろ満杯になってきた。このまま捨てるのはもったいないから、スリップを綴じた冊子をつくろうか。


駅前の〈啓文堂書店〉で、石橋春海『封印歌謡大全』(三才ブックス)、武藤康史『旧制中学入試問題集』、『17歳のための読書案内』(ちくま文庫)、奥武則『論壇の戦後史 1945-1970』(平凡社新書)を買う。『封印歌謡大全』には話題のヒト、川内康範のオビ文が。『旧制中学〜』と『17歳のため〜』はタイプの違う本なのに、南伸坊さんの装幀が2冊でセットになっているのがオモシロイ。今月の新刊だから、平積みで判るだろう。


高円寺へ。久しぶりに〈円盤〉へ。松倉如子のライブ。デビューアルバム[星]の発売記念。制作に円盤の田口氏が協力したというコトだ。次々に客が押し寄せ、30人以上になる。五十嵐さんも来る。その熱気の中、松倉さんも緊張していたようだが、歌うときにはとたんに堂々とする。『ぐるり』次号で書くつもり。[星]の音源は先に聴いていたが、自分でも欲しくなり、終わってからCDを買う。一緒に中古で、くじら[ストレイト・トゥ・ヘブン ベスト・セレクション1985−1990]を買う。くじらを聴くのは10年ぶりか。


南口商店街入ってスグの〈南よし〉というモツ焼屋へ。以前から気になっていた。カウンターが奥に長い。まだ日本語のおぼつかないお姉さんの応対が、なかなかイイ。チューハイを飲みつつ、いろいろ話していると、11時になる。中央線で飲むと、帰りが遠いのが難だなあ。西日暮里に戻ってきたら、12時すぎだった。