北千住でギターに浸かる

8時半起き。旬公とダンボールを抱えて出かける。根津の〈カフェ・ド・クリエ〉でコーヒーを飲み、谷中のアパートへ。5月中にココを引き払うことになったので、残った荷物を運びに。タクシーを拾って、積めるだけ積んで西日暮里へ。


そのあと3時ごろまで仕事して、北千住へ。〈COSMIC SOUL〉(http://www17.plala.or.jp/cosmicsoul/cosmic.html)で、よしだよしこさんのライブを見るのだ。共演は吉上恭太さん。最近、大阪の貴島公さんからメールで、この人と会ったとあった。翻訳家で、「げんげ忌」に来ているという。一方、桂牧さんの日記で「一箱古本市」を吉上さんと回ったともあった。それでなんとなく気になるヒトだった。ところが、しばらく前によしだよしこさんのサイトで北千住でライブをするというのを見て、メモしていたのを見直すと、この吉上さんがゲストだというのでビックリする。なんだか、何重にも人間関係がつながっている。


〈COSMIC SOUL〉は落ち着いた感じのバーで、奥のスペースがステージになっている。正面のカウンターに座ったのでよく見える。最初は吉上さん。一曲目は、店のマスターがたらいを裏返したような音階付きの打楽器(スティールパンの裏返しみたいなもの)で伴奏する。あとで聞いたら「ハング」というスイスの楽器だという。昨年、nakabanさんが友達が楽器を買うので一緒にスイスに行くというハナシをしていたが、その楽器がコレじゃなかっただろうか。


吉上さんのギターは繊細で、ジャズもラテンもうまい。歌のほうは昨年はじめて人前で歌ったというコトだが、どうしてなかなか。桂牧さんがジャグバンドでやっていた、「夢で逢う」をカバーしていた。


続いて、よしだよしこさん。2年前、金沢の〈もっきりや〉でよしださんのライブを行ったとき、よしださんの口から高田渡が亡くなったコトを聞いたのだった。あれから2年か、早いなあ。その高田渡をうたった「ア・シ・オ・ト」、茨木のり子の「汲む」という詩に曲を付けたものなどやる。吉上さんとのデュオ、そして店のマスターのホーミー(倍音がスゴイ!)との共演もあり、マウンテンダルシマーの演奏もあり、たっぷり聴いた。


会場には、山川直人さんたちと菅原克己本をつくっている、イラストレーターの保光敏将さんもいらしていた。いま、阿佐ヶ谷の〈吐夢〉で「猫と音楽」という展覧会を開催中とのこと(5月31日まで)。終わって外に出ると、8時15分。なんと3時間もやっていたのだ。でも、吉祥寺や下北沢と違い、北千住だと近いからラクだ。


旬公と〈ターボラ〉で、マグロのカルパッチョ、チーズ・フォンデュ、パスタを食べる。10時過ぎまで開いている店が近所にないので、ときどき行くのだが、今日はマスターに「いつもの帽子(コミ帽のこと)はどうしました?」と訊かれた。頭からずり落ちないかと気にしていたそうだ。コレから暑くなるから、かぶる機会が減るけど、この店には行くときにはかぶろうかな。


私信です。吉上さんにメールアドレスを聞くのを忘れてしまったので、ココをご覧になっていたら南陀楼までメールください。よろしくお願いします。