松倉如子の余韻を感じながら

一箱の翌日は「しのばずくん神社」の撤収をやって、午後から経堂へ。〈ロバロバカフェ〉の古本市。相変わらず独特のスタイリッシュな品揃え。〈恵文社〉ともちょっと違うんだよなあ、うまく云えないが。〈古書モダンクラシック〉の棚から『銀座モダンと都市意匠展』図録、ほかの棚から山川方夫『その一年』(文藝春秋新社)を買う。前者2800円、後者3000円だったかな。久しぶりに高めの古本を買った。そのあと高円寺に行き、〈高円寺書林〉でHさんの取材。終わってから、ふちがみとふなと+ラブジョイのライブに行き、帰りにコクテイルでも、と考えていたが、取材が終わるとドッと疲れが押し寄せ、ウチに帰って寝る。


昨日はウチで仕事を進め、夕方にバスで池袋へ。〈往来座〉にトランク一つ持ち込み、「外市」まで預かってもらう。


今日は少し朝寝して、昼から仕事。6時半に出て、入谷へ。〈ときわ食堂〉でチューハイ。同じ「ときわ」でも、本駒込や町屋と違ってココはずいぶん小ぢんまりとしている。8時に〈なってるハウス〉へ。しばらくぶりだ。今日は渡辺勝と松倉如子。まず渡辺さんのソロ。久しぶりだが、やっぱりガーンと響くなあ。初めて聴く曲も何曲かあった。そして、松倉如子が加わる。いろんなヒトからイイという話は聞いていたが、今日が初体験。おお、なんと広がりのある声なんだ。「雲」という曲がとくにヨカッタ。その後また渡辺勝ソロ。松倉さんの歌に触発されたように、こちらも凄みがある。「東京」は何度聴いてもイイ。最後に二人で、「夜は静か通り静か」(はちみつぱい)と「トンネルの唄」(高田渡)のカヴァーを。これがまた素晴らしい。5月12日には松倉さんのファーストアルバム[星]がリリースされ、高円寺〈円盤〉で発売記念ライブが行なわれる。コレに行ってから、『ぐるり』の連載で書くことにしよう。


終わってすぐ外に出て、松倉如子の歌声が頭に残っているウチに自転車に乗った。友人と聴くのもイイが、一人で来るとさっきの雰囲気が反芻できる。歌の余韻を感じながら、家まで帰ってきた。