「不忍ブックストリートMAP」完成しました

11時に〈古書ほうろう〉に集合。デザイナーのIさんもいらしている。そのうちトラックが店の前に到着。小雨が振り出すなか、出来上がった「不忍ブックストリートMAP」を店内に運ぶ。5万部で何包みあるんだろう? 1枚抜き取って検品し、はいOK。やっと完成した。


今回第3版となるこのMAPだが、大きく変えた点が4つある。(1)折り方を変えて、出来上がりサイズを四六判に(店で置きやすくするため)、(2)これまで別にチラシをつくっていた「一箱古本市」の告知とスタンプラリーの台紙をMAPに組み込む、(3)不忍ブックストリートロゴマークを制定、(4)広告枠を増やした。このうち(2)(3)は昨年の「ブックオカ」からの影響が大きい。こういった小うるさい注文のすべてに、Iさんが解決策を与えてくれた。改めてデザイナーの力を痛感。


地図はほうろう、往来堂オヨヨ書林に分けて置き、地域内の店、とくに広告主と一箱の大家さんには早急に配布する。店主の皆さんには18日夜発送で、たぶん20日着です。置いてくださるお店の方は、3店のいずれかに取りに来てくださると助かります。助っ人や店主の方で、自分の知り合いの店に置いてくれるのも歓迎です。29日まであと2週間を切ましたが、なるべく多くのヒトに「一箱古本市」のコトを知ってほしいと思うので、どうかよろしくお願いします。


なお、ブログ「しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/)では、昨年秋の一箱の立役者、青秋部のI&Nが、今回の大家さんを紹介する記事を連載中。きちんと取材して、その店の特徴を書いてくれています。店主の好きな本を紹介したりして、かなりレベルの高いレポートになっていると思う。一箱に出品する店主さんは、これで自分の出る店の雰囲気をつかんでください。


夕方までに原稿1本書き、資料を読む。途中、〈花歩〉で1時間ほど本を読む。雨がなかなか止まないなあ。7時前に出て、上野へ。上に高速が走る昭和通りは、雨が降るとなんだか陰惨なカンジ。途中、巨大なコインパーキングが何十メートルとあるエリアを通る。地上げしたものの、その後建てられずにいるのだろうか? その裏にある〈山海亭〉という居酒屋へ。2階の座敷の個室が予約されている。今日はK社の方々と飲み会。T&Tコンビは相変わらず。Kさんは、こんど退社してフリーになった。もう一方、音楽ライターの毛利眞人さん(http://www.h4.dion.ne.jp/~kishi_k/)もいらっしゃる。戦前・戦中の貴重な音源を掘り起こしているヒトだが、1972年生まれと若い。ちょっと質問すると、「そのハナシは長くなりますよ〜」と前置きしつつ、話してくれる。大阪では蓄音機で音楽を聞かせながらのトークもやられているそうで、東京でもぜひやってくださいとお願いする。


3時間ぐらいあれこれ話していると、襖が開いて、練れたカンジの中年男が入ってくる。「ご歓談のところ恐れ入ります。うちの社長はキャバクラも経営しているのですが、いま女の子がヒマしちゃっているので、安くいたしますから、いらっしゃいませんか? よろしければお送りしますので」。おお、こんな勧誘、初めてだよ。なんか上野っぽいねえ。しかし、「いまレコードと古本と古書目録のハナシで盛り上がっているから、いいです」とあっさり断るTさん。「も、目録ですか、そうですか……」と半笑いで引き下がる、マネージャーらしき中年男。みんなで大笑いした。


お開きとなり、上野に向かうみんなと別れ、湯島方面へ。雨が強くなってきたので、油島駅まで歩くのをあきらめて、タクシーに乗る。