ホームグラウンドでの薄花葉っぱ

朝7時起き。ホテルの裏の歓楽街では、居酒屋がまだ営業中。立ち食いで「きざみうどん」を食べる。関西に来ると、なぜかいつも立ち食いへの欲求が高まるのだが、そのとき食べるのは決まって、このきざみうどんなのである。きつねうどんはむしろ嫌い(甘ったるいから)なのに。チェックアウトして、東梅田へ。


地下鉄から近鉄けいはんな線に乗り入れ、終点で降りる。殺風景な駅前。Kさんと待ち合わせて、バスで国会図書館関西館へ。見学コースを予約してあったので、書庫の中まで見せてもらえる。そのあと、一般利用者として入館しなおし、閲覧室へ。席にOPAC検索とオンライン請求ができるマシンが設置されている。しかし、インターネットにつながっているマシンはなく、持込のマシンも無線LANなどの手段で接続できない模様(未確認)。2時間ほどいろいろ調べて、退館。


バスで別の駅に向かう。このあたりは「けいはんな都市」という名前がついた新興住宅地で、バス停の名が「◎◎5丁目」から「◎◎1丁目」へとカウントダウンされるだけの、変わり映えのない風景が続く。ぼくはココには住めないなあ。近鉄の某駅にあるT校の図書館を取材。駅前でKさんと別れて、京都に向かう。車内で爆睡。この2日間、どうも疲れ気味だ。


三条京阪の地下のコインロッカーに荷物を入れ、新京極の〈スタンド〉でチューハイ。腹が減っていたので、「洋風カツ丼」というのを頼んでみたら、デミグラスソースのかかった、まったりとした丼がでてきて驚く。カツはヘナヘナだけど、けっこうウマかった。三条京阪の〈ブックオフ〉で、扉野良人さんと待ち合わせ。〈六曜社地下〉でコーヒーを飲む。マスターのオクノ修さんは一仕事終えて、カウンターで本を読んでいた。


木屋町通りのライブハウス〈アバンギルド〉へ。古いビルの上にあるので、狭苦しい店かと思っていたら、打ちっぱなしの倉庫みたいでけっこう広い。食事のメニューも充実している。東京のライブハウスに比べて、ゆとりがあるなあと思う。先日「全国〈古本女子〉サミット」に出てくれた「cafe de poche」の小西さんが友達と来ていた。薄花葉っぱのワンマンライブは、ホームグラウンドの京都ということもあって、とてもリラックスして楽しい雰囲気だった。初めての曲も聴けたし。ただ、ボーカルの下村さんは風邪を引いていたようで、ときどき苦しそうに歌っていた。後半では、入場時に渡されたトランプを使っての抽選会があり、先日の〈コクテイル〉でのライブCDが数人に当たる。最後に、隣にいた扉野さんが当たったので、びっくり。終ってから下村さんに挨拶したかったが、見当たらず、そのまま出る。ハナシをしていた〈古書ほうろう〉でのライブは、諸事情でまだできていないが、そのうち実現させたいものだ。


荷物を拾って、タクシーで扉野宅へ。そこから30秒の〈まほろば〉へ。近代ナリコさんと〈萩書房〉の井上夫妻がいた。本やマンガのハナシをしているうちに、12時になってしまった。なんだか疲れてきたのでお開きにして、扉野家の布団にもぐりこむ。横になったら喘息ぎみの咳が続き、なかなか眠れなかった。