青柳さんが『本の雑誌』に!

8時半起き。朝刊を見て、渡辺和博が大腸がんで亡くなったことを知る。56歳。メールを書いたり、本郷図書館で資料を調べたり。3時にG社で打ち合わせ。そのあと、『彷書月刊』のゲラが出ているというので、編集部に立ち寄ると、岡崎武志さんがいらした。こないだの「古本女子サミット」の記事、来週発売の『サンデー毎日』に掲載されるそうだ。


書肆アクセス〉で畠中さんから、昨日の古書会館での坪内祐三×向井透史トークの盛り上がりを聞く。予約してなかったし、病院で出かける気がしなかったのが悔やまれる。入ったばかりの『本の雑誌』3月号(いつも以上に入荷が早いね)をパラパラ見ていたら、特集「二〇〇七年に期待する出版会のこの人!」に、「右文書院の青柳隆雄」が出ている。「青柳さんの作った本は、その本たちのもつ〈ふくよかさ〉が心に響くのだ」とある。読者投稿で、書き手はキング亀田氏。また、アナタでしたか……。ともあれ、よかったね、青柳さん(照れくさいだろうけど)。以前出ていたメタローグの『ことし読む本いち押しガイド』で、坪内祐三さんが「中川六平の手がけた本」をその年の収穫として挙げていたのを思い出した。ちなみに、同じ特集の座談会では「不忍ブックストリート」や「ブックオカ」への言及もあった。


西日暮里に戻り、〈はやしや〉でチューハイ。某誌のゲラが届くのを待つ。明日は朝早くから新幹線に乗って、神戸に行く。関西で二日図書館の取材をして、10日は海野弘さんと橋爪節也さんのトークの進行役をやり、翌日はあるプロジェクトの話し合いのために、瀬戸内海の島に向かう予定。よって、この日記はしばらく更新できないかもしれませんが、お許しを。海野さんトークの告知をもう一度しておきます。関西の方はぜひどうぞ。右文書院の青柳さんも来ますので、冷やかしてあげてください。

海野弘 私の100冊の本の旅」展
 ■ 海野さんの全著書100冊の<現物>展示
 ■ 現在入手可能な海野さんの著書をできる限り集めての販売
 ■ 「海野弘 ひとり一箱古本市」……海野さんに"放出"いただきました、海野さんの<蔵書>の販売
@ 海文堂書店・1F・「東入口横」コーナーで、1/16(火)〜2/28(水)


トークショー&サイン会 ★
海野弘さん × 橋爪節也さん(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員
進行/南陀楼綾繁さん(ライター)
 と き:2月10日(土)15:00〜17:00
 ところ:海文堂書店2F <Sea Space>
 入場料:1,000円
* <トークショー&サイン会>は、【 ご予約 】 が必要になります。
  【 ご予約 】 は、1F・中央カウンターまでお願いいたします。


海文堂書店
〒650−0022
兵庫県神戸市中央区元町通3丁目5番10号
電話:078−331-6501
FAX:078−331-1664


では、最後に「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。

1981年4月24日(金)
★今日から一年生練習を開始した。
打楽器(パーカッション)は二人である。恩田と阿部、どちらも僕が入部をすすめたのである。
せいぜいかわいがってやろう。*1


★帰りにHOKでカセットテープ三本買った。


★「ニコルスキーの空間」(終)を聞く。来週からは星新一の「ノックの音が」だそうで、非常にうれしい。


★近ごろ本を買ってないので、家にある本を読んでいる。『レイ・ブラッドベリ大全集』は年譜もついていたし、作品一覧や絵本、エッセイもあって、全然読んだこともないのにファンになってしまった。*2

*1:余裕こいているが、二人ともきわめて上達が早く、ぼくが3年生の頃には技術的には抜かれていた。

*2:この頃から、作家の資料的・裏話的なものに興味があった