初めての古書店みっつ

9時起き。午前中はあれこれ。4時ごろに出かける。大手町で東西線に乗り換え、茅場町で降りる。地上に出て、霊岸橋方面に向かい、川沿いの古いビルへ。3階に昨年夏に開店した〈森岡書店〉(http://www.moriokashoten.com/)が入っている。白い壁と古いテーブルや椅子、オブジェがマッチしている。平野太呂の写真展「POOL」が開催中で、壁に5点ほど飾ってあった。2月24日(土)まで開催で、2月17日(土) 19時からは、平野太呂×飯沢耕太郎の対談がある。洋書専門で、とくにチェコの本が充実している。電話がテーマのチェコの本(イラスト、見返しがカワイイ)を2000円で買い、店主と話す。いつか来たようなビルだなあと思ったら、上に〈タグチファインアート〉(http://www.taguchifineart.com/)というギャラリーが入っており、チェコの写真展を見に来たコトがあるのだった。


ビルを出ると、外は夕闇。東西線で阿佐ヶ谷へ。北口を5、6分歩き、〈元我堂〉(http://www.gangado.com/)へ。日替わり店主で、開店時間も日によって違う。事前に調べずに行ったので、これまで3回とも開いていなかった。今日開いていたので、ホッとする。日替わり店主ということだが、寄せ集めというカンジではなく、全体に調和が取れている。奥にはコタツがあった。以前(10年以上前)に、この通りにヒッピーっぽい雰囲気の古本屋があった。近くのビルの2階に中古レコード屋があり、そこに行くついでに何度か寄った記憶がある。ひょっとして〈元我堂〉と同じ場所なのか? 仕事の資料を2冊買う。


そのあと、中野に戻り、北口を線路沿いに東中野方向へ歩く。〈ぽちたま文庫〉で、荻原魚雷さんと『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ。この店も初めてだ。出たばっかりの新刊が大量に並んでいる。二階堂正宏『のりこ』(新潮社)を500円で買う。ココのところ出不精だったから、一日で3軒もはじめての古本屋に行くのは久しぶりだ。


タコシェ〉に寄ってから、北口の居酒屋に入る。若い連中で満員の店で、勘定が安いのはいいのだが、その熱気にアテられて、なんだかどんどん元気がなくなってくる。魚雷さんに、阿佐ヶ谷の〈ブックギルド2〉が閉店で全品7割引だからと行きましょうと誘われるが、気力なく、中野駅で別れて帰る。魚雷さんに「調子悪そう」と心配された。ウチに着くと疲労困憊で、早めに布団を敷いて寝た。


では、最後に「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。

1981年4月10日(金)
★生活指導というやつは、なんでこんなに腹がたつのだ。大人というやつは勝手なやつだ。
自分の頭の中にいい子ども、いい中学生というものをつくりあげて、それをおしつける。
そんなものは中学生らしくないと言うが、いったい何を基準にしてそう言うことが言えるのか、自分はいったい【その言葉どおりのことを?】やっているのか。大人の切り札はいつもこうだ。
「言いたいことがあるなら、自分でかせげるようになって言え」。まったく勝手な生き物だ。


★このごろ部活の中のふんいきがおかしくなっている。今日も事件があった*1
もう腹がたつ。


いかにも中学生っぽい青くささだ。このあと、「自分でかせげるようになって言え」と何度云われたことか。いまでも、云われそうだけど。

*1:ナニがあったのか、さっぱり憶えていない