地味な一日

9時起き。朝風呂に入り、湯船に浸かりながら、これから書く原稿のとっかかりを思案。そのまま、『ぐるり』の原稿を書く。今回はネタンダーズ。うまく書けたかな。そのあと、「書評のメルマガ」を2号続けて発行。昼飯はシラスを茹でて食べる。シラスのだしでつくる味噌汁はウマイ。午後は、仕事の連絡をしたり、旬公のイベントのチラシをコピーに行ったり、書評の本を読んだりしているウチに過ぎる。


夕方、DVDで《ボーン・スプレマシー》(2004・米)を観る。マット・ディモン主演のスパイ・アクションものの第二弾。前作(《ボーン・アイデンティティー》)の方が、スリリングでテンポがあってヨカッタ。晩飯は鳥の手羽先とジャガイモ・タマネギの煮物。地味に仕事した一日だった。


そういえば、昨日の新聞で、マイケル・ブレッカー(サックス)とアリス・コルトレーン(ピアノ)の訃報を見た。マイケル・ブレッカーはまだ57歳だった。1980年代半ばは、新作が出るたびに聴いていた。それから哲学書房の中野幹隆氏も亡くなった。中野氏は『パイデイア』『エピステーメー』といった難解系雑誌の編集者だった。安原顕が創刊した竹内書店の『パイデイア』は、浅羽通明さんに存在を教えられ、早稲田の古書店街でバックナンバーを探したものだ。「日本的狂気の系譜」という特集名はいまでも覚えている(同誌については、以下を参照。http://www.logico-philosophicus.net/resource/paideia/index.htm


では、最後に「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。

1981年3月29日(日)
★部活はじめての休み。
松江に行く。今井*1と他の本屋につきっきりになる。いいものばかり。松江に住みたいと今までで一番強く思った。
これからは、金をためて、全部松江で使おうと決心。いつまで続くやら。


★今日買った本
『ふぁんた爺さんほら吹き夜話』横田順彌(NO.177)880円 集英社
『スポンサーから一言』フレドリック・ブラウン 中村保男・訳(NO.178)320円 創元推理文庫


★漫画
『ナイン』第1巻 あだち充 340円 小学館


★雑誌
『奇想天外』五月号 600円 奇想天外社

*1:今井書店・松江本店。県庁の近くの殿町にあった。県内で最大の新刊書店で、行くたびに欲しい本が多すぎて困った。