早稲田に立石書店がやってきた!

二日ばかり日記を休んだ。この間に届いた本。鈴木海花中山珊瑚チェコA to Z』(ブルース・インターアクションズ)。古本屋、カフェ、キノコ狩り、ビールなど、チェコ旅行の楽しみ方をビジュアルに伝授する本。雑誌ではプラハ特集は腐るほどあるが、単行本ではありそうでナカッタ本。マッチラベルも紹介され、参考文献に拙著『チェコマッチラベル』が挙がっている。なお、来年1月25日(木)19時〜 〈チェコセンター〉(チェコ大使館内)で「ビールとアニメとチェコっとの話」というトークがあるそうだ。出演は著者二人とペトル・ホリーさん(チェコセンター所長)。


青木正美さんから『ある古本屋の生涯 谷中・鶉屋書店と私』(日本古書通信社)を贈られる。谷中近辺に住む者として、鶉屋書店に興味を持つ者として必読の一冊。550ページもあるが、正月に読もう。装幀がちょっと……。草野心平記念文学館から『宮武外骨展 もう一人の外骨』の図録も届く。「もう一人の外骨」とは、外骨と同じように地域新聞・雑誌を蒐集した「三猿文庫」の諸橋元三郎のこと。展示を観に行けそうもないので、図録だけ購入した。


オフノートからは[JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005 LIVE IN 北海道]が届く。札幌でのライブを6枚のアルバムにまとめたもの。ミュージシャン名はそれぞれ、オクノ修、川下直広、ローフィッシュ(船戸博史ほか)、plays COMPOSTELA、碧エルテル(渡辺勝ほか)、鈴木翁二とクレジットされているが、メンバーはかなり共通している。「オフノート一家」の6枚組アルバムとしてとらえるべきだろう。


今朝は9時起き。コンビニで読売新聞を買ってくる。枝川公一さんの「東京ストーリー」で、南陀楼&内澤が登場。写真では、本を抱える南陀楼に内澤がツッコミを入れている。売れない芸人みたいだ。いやー、こッ恥ずかしい。


5時に出て、バスで早稲田へ。古書店街をぶらぶら。今週で大学の授業が終るのだろうか、やたらと学生が歩いている。ほうぼうで忘年会やってるカンジだ。〈立石書店〉のオープニングイベントに合わせて9時まで営業する〈三楽書房〉と〈古書現世〉を陣中見舞い。現世ではお母さんに柚子茶をいただく。


イベントは7時から開始だが、混雑しているだろうからとちょっと時間をずらして穴八幡方面に歩いていくと、向こうから早稲田古書店街のビニール袋を下げた集団がやってくる。荻原魚雷さん、右文書院の青柳さん、岡崎武志さん、柳瀬徹くん、晩鮭亭さんたちだ。たくさん買って満足したので、これから飲みに行くそうだ。そのあとを追って走っていく退屈男くんとすれ違う。やたらと古本濃度が高いストリートになっているな。


立石書店〉まで来ると、おお出ている、出ている、店の前に「けものみち」コーナーが。お客さんが4、5人群がっている。雨の予報が出ていたが、どうにか持ちそうなのでホッとする。セドローくん、セトさん、カネコさん、アベちゃんなど、出品メンバーが店の中や外にいる。ヒトの波がちょっと引いたときに、ぼくも店内に入り、数冊買う。出てくると、セドローくんに「なんか満足したって顔してますよ」と笑われる。その後もやってくるヒトたちといろいろ雑談してるウチに時間が過ぎていく。途中、牛イチロー先生から「けものみち」の中間売り上げを教えてもらう。おいおい、スゴイじゃないか。1日間で見込んでいた額を1日でクリアしそうだ。9時半頃、旬公がやってきて、牛先生に色紙(牛イチローセドロー、アキヒロの早稲田三羽烏を描いたもの。もちろん擬獣だ)を進呈。10時半、一足お先に失礼する。


立石書店のイベントは明日(22日)も行なわれます。午後12時〜5時です。「けものみち」もまだまだイイ本が残っているので、ぜひどうぞ。いちオシは、ベルギーのマッチラベルのストックブック(1万8000円)です。


では、最後に今夜も「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。いまの日記は休んでも、コレだけは毎日更新したいんだけど、なかなかそういうワケにもいかないんだよねえ。

1981年3月24日(火)
★今日はもう終業式。
明日からは春休み、しばらくして2年生。
こんな感じで年をだんだんとっていくのか。
お別れ会でおおいに楽しむ。これがこの組では最後だから。


3月25日(水)
★休み中の部活、29日以外は全部あるそうでがっかり。少しは休みをくれ。


当時、出雲二中の吹奏楽部は毎年全国大会に出場しており、その分、練習も厳しかった。(続く)