『ディアスポリス』と《トム・ヤム・クン》

朝9時起き。日暮里図書館、谷中コミュニティセンター図書室、文京ふれあい館の図書室と回り、3区の図書館で借りた本を返却。日暮里図書館では、『サンデー毎日』の佐高信の連載を読む。塩山芳明『出版業界最底辺日記』の政治や官僚についての記述をベタ褒めしている。


往来堂書店〉で、安田理央雨宮まみエロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』(翔泳社)とすぎむらしんいちディアスポリス 異邦警察』第2巻(講談社)を買う。ウチに帰り、さっそく『ディアスポリス』を読む。不法滞在の外国人を守るための「裏警察」といううさんくさい設定が、すぎむらマンガにうまくハマっている。原作のリチャード・ウーとは何者? と思ったら、あのヒトらしい(http://serifugyakuyunyuu.com/lines/keaton/katsu/kyoto-seika.html)。だとしたら、いままで手がけた原作では、コレがいちばんイイんじゃないか。


午後、『彷書月刊』の原稿を書く。そのあと、今度から連載が始まる『フリースタイル』用の図版をスキャンして送る。カラーページでの連載は、考えてみたらこれが初めて。レンタルDVDで、ハリソン・フォード主演《ファイヤーウォール》(2006・米)と、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督《トム・ヤム・クン》(2005・タイ)を続けて観る。前者は最悪。陳腐なストーリー、ヘボなキャスト、おおげさな音楽。だいたいハリソン・フォードがコンピュータ・セキュリティの専門家にはとても見えない。後者はトニー・ジャー主演。前作《マッハ!》ほどではないが、オモシロかった。人情派のタイ人警官がいい味だった。


では最後に、今夜も「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。

1981年3月1日(日)
★テスト前だというのに、昼から町へ行く。
お母さんがくれた1000円使ってしまう。
すぐにお金がなくなる。
こんなことでいいのだろうか。もっとつつしめ、おまえはまだ中一だ。反省。*1


★今日買った本
『地球から来た男』星新一(No.164)780円 角川書店
『泰平ヨンの航星日記』スタニスワフ・レム(No.165)500円 ハヤカワ文庫SF 深見弾・訳
『発狂した宇宙』フレドリック・ブラウン(No.166)360円 ハヤカワ文庫SF 稲葉明雄・訳
一宇宙人のみた太平洋戦争』小松左京(No.167)220円 集英社文庫
『続・鶴光のかやくごはん』笑福亭鶴光(No.168)340円 角川文庫


星新一の本は文句なしに買った。久々の新刊だ。
レムのは初めて。この本は読みたい読みたいと思っていたので、見つけたらとびついて買った。
ブラウンのもおもしろそう。
小松左京はショート・ショート集。
鶴光のは、またおもろ【おもろに傍点】そうな本である。

*1:手元にカネがあると、後先考えずに本につぎ込んでしまうのは、この頃からの習性らしい。