収納ケースを求めてうろうろと

kawasusu2006-11-21

昨夜、11月17日の日記(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20061117)で書いた、『東京35区地名事典』について、著者の岩垣顕さんからメールをいただく。やはり刊行は2冊で止まっているが、資料は集まっているそうなので続刊を期待したい。街と暮らし社の「江戸・東京文庫」で、『歩いて楽しむ江戸東京旧街道めぐり』『神田川遡上』という本を出されていると教えてもらう。bk1で検索して、著者プロフィールを見ると、同じ歳だった! うーん、すごいヒトがいるもんだ。


昨日の「路上派少年遊書日記」について、ふぉっくす舎のNEGIさんから、以下のメールをいただいた。

今日、取り上げていたNHKのSFの朗読番組ですが、私も好きでよく聞いていました。門倉純一さんという方がパーソナリティを務めていた「ラジオSFコーナー」という番組でした。確かに「太陽風交点」は放送されました。ナレーターは誰がやったか憶えていませんが、ヴァン・ゲリスの音楽が使われていたのは憶えています。(あとのメールで、伊武雅之(現・伊武雅刀)の朗読だったと教えてくれた)。


その他に、堀晃「梅田地下オデッセイ」「蜜の底」(この頃、堀晃が大好きだったので憶えています)、森下一仁「若草の星」、神林長平「騎士の価値を問うな(戦闘妖精・雪風)」、梶尾真治「百光年ハネムーン」、亀和田武「朝日のようにさわやかに」(亀和田武さんの名前は、この番組で初めて知ったかもしれません)を聴いたのを憶えています。


また、その頃の若手作家(大原まり子火浦功)に朗読用のオリジナル作品を書かせる試みもありました。これらは『銀河の夢』のタイトルでコバルト文庫から発売されました(これは持っています)。テープ等は一切手元に残っていませんが、もう一度聞きたいものです。


というワケで、NHKのFMではなくNHK第一の番組でした。「腰痛日記@川崎追分町」さん(http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/)からも同様のご指摘をいただいています。だけど、ぼくは番組名もここで朗読されていたほかの作品についても、まるっきり記憶がないなあ。


8時半起き。だんだん寒くなる。ご飯とみそ汁、明太子で朝飯。自転車で出かける。や仲コミュニティセンターの図書館でリクエストの本を受け取り、〈往来堂書店〉へ。入り口のところに笈入さんがいて、チェコ関連書のコーナーに手を入れていた。『旅』と『フィガロジャポン』がチェコ特集というので、つい買ってしまうが、あまり読まないような気がする。それにしても、もう一度プラハに行きたいものだ。ほかに『映画秘宝』を(書き落としたが、前号の大西祥平による新井英樹徳弘正也のインタビューは熱かった。読み終わって思わず、いままで肌が合わなかった徳弘の『バンパイア』を買っちゃったもの。そろそろ、大西祥平のマンガ評&インタビュー本を出すべきではないか?)。


根津の〈赤札堂〉に行き、透明の衣装ケースを3つ買う。ひとつ680円は安い。これをふらふらしながら、自転車で谷中のアパートに運ぶ。〈立石書店〉での古本市のコトもあり、とにかくダンボール箱に入っている本を外に出して、売る本を別にして、残りは中身の見えるケースに移してしまおうという作戦。1時間ほどかけてより分けるが、結果はキビシイ。昨年ここでやった「一部屋古本市」のときに、かなり大量に放出しているので、あとは持っておかないとマズイ本ばかり。なんとか50冊ほど売る本に回す。


〈一力〉でラーメンを食べてウチに帰り、今度は田端の〈昇陽堂〉へ。ここでもケースを探すが、高くて予算オーバー。テレビ東京で《リーサル・ウェポン》(1987・米)を横目で眺めつつ、ゲラ戻しやらメールやら。〈青猫書房〉の目録で2点注文するが、どちらも品切れ。「晶文社スクラップ通信」の「営業の友」で、Tさんが先日の「ブックオカ」について書いている。


4時すぎに神保町へ。〈東京堂〉で海野弘さんが新刊のサインをしているところに行き、そのあと、〈ぶらじる〉で青柳さんやアクセスの畠中さんと。今月28日からの〈ブックギャラリー ポポタム〉と来年1月の〈海文堂書店〉での「海野弘 私の100冊の本の旅」展のチラシができてきた。置いてくださる書店やカフェには郵送します。南陀楼か右文書院・青柳氏までご連絡ください。トークの予約もお待ちしています。なお、この展覧会はもうひとつの都市でも開催される可能性がでてきました。決まり次第お知らせします。


書肆アクセス〉で『路上派遊書日記』増刷分にサインする。この2刷のスリップは、イラストを描いてくれたnakabanさんの手づくりなのだ。初版のときは思いつくのが遅くて、間に合わなかった。この微妙な線がイイのです。解放出版社で作業中の旬公を見舞い、水道橋まで歩く。上野に出て、丸井の地下の〈無印良品〉を覗くと、やっぱりココも透明ケースが高い。しかたないので、今朝行った根津の〈赤札堂〉にまた戻り、一回り大きなケースを5つ購入。ホントは10個買うつもりだったが、安いだけあって強度に不安があり、本を入れて積み重ねることができるか判らないので、5つにしておいた。文京区・台東区は無料配達するが、荒川区には対象外だというので、タクシーで帰る。


では最後に、今夜も「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」を。もういかにも中学生っぽい日記で、顔から火が出ます……。

1981年2月12日(木)
★この前から打田*1がバレンタイン・デーにチョコレートをくれると言っていたが、どうなったのだろうか。今日、打田が昨日買いに行って240円もしたよ、と恩きせがましくいったが、いつごろくれるのか。


★今日読んだ本
『乱調文学大辞典』
とにかくこの本には笑わさせられた。文学辞典のパロディとはすごい。
まさに筒井康隆でなくては、できないことだ。
なにせツタンカーメン=エジプトのラーメンという風だからよっぽど気をつけて読まないと、本当のようなこともあって、区別がつきにくい。
巻末付録がまたおもしろい。
「あなたも流行作家になれる」と題して方法を書いている。本文もおもしろいがこちらもおもしろい。
かなり調べてあるから、作家をめざす時には、これを読まなければいけない。*2


2月13日(金)
★板倉(女)が『WE ARE』OFF COURSEをレコードからテープに録音してきてくれる。


★読んだ本
『水素製造法』【かんべむさし
これは2冊もっている。1冊はこれで、もう1冊はこれと同じ内容の単行本(980円)。解説を読むためともう一度読みたかったため。それに文庫本は安いから。*3これがこの反対に文庫本をもっていて単行本があれば、買わないにきまっている。


さて、翌日のバレンタインデーで、河上少年はチョコレートをもらえるのか!? ってところで、続きは明晩。

*1:すいません、どんな女の子だったか、すっかり忘れてしまいました。

*2:けっこう本気で「作家になりたい」と思っていたらしい。

*3:だからといって、わざわざ買うこたぁない。