牛イチロー、はじめての店内古本市

朝8時半起き。朝飯を食べて、仕事に取り掛かる。1時半までかかって、『進学レーダー』の書評と、『酒とつまみ』の原稿を書く。昼飯は冷凍しておいたギョーザを焼く。テレ東の映画がおもしろくなさそうなので、誘惑に駆られることもなく、またパソコンの前に戻る。「まぼろしチャンネル」の原稿を書き、いくつか連絡メールを書くと、5時になった。


一日中家にいると、夕方になるとちょっと出かけたくなる。雨の中を歩いて、谷中コミュニティセンターの図書館へ。遅れていた本を返す。裏道を通って、〈一寸亭〉に入り、チューハイを飲む。〈ブックオフ〉に寄り、都築響一夜露死苦現代詩』(新潮社)800円などを買う。


晩飯は、谷中銀座〈すずき〉(雨の日は並ばずに買える)のメンチカツとコロッケ。食べ終えて、また仕事に。12時までに『COMIC Mate』の書評を書く。そういや、旧聞に属するが、この「活字本でも読んでみっか」が元々連載されていた『レモンクラブ』が、ついに廃刊になったそうだ。まあ、塩山さんのコトだから、愚痴をたれつつも、次の手を考えていることだろうが。ともあれ、これで今日のノルマはなんとかこなせた。どれも書きやすい原稿とはいえ、一日に4本はへたれライターにはかなり重荷である。


一昨日の東京堂トークの模様を、〈リコシェ〉のアベちゃんが「豆子の切貼り手帖」(http://d.hatena.ne.jp/kiribari-mameko/)で報告している。打ち上げのカラオケでは「ナンダロウさんが踊り付きで『ラムのラブソング』を披露」とあるが、ほかにも、YMOの「キミに胸キュン」を振りつきで歌いました。タイトルの「はじめてのギュウ」は、アニメソングがいつのまにか牛イチローのテーマソングとなったもの。ほかに、「書物蔵」(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/)さんも来てくれた。なお、書物蔵、退屈男、本の街の三氏が参加した書物ブログ座談会が、毎日ムック『吟遊書人 神田神保町古書街ガイド』に掲載されています。同書の表紙はなんだかなあ、で、表紙から本文まで目黒考二さんの名が誤植されていたりしますが、内容的には読みごたえあると思いますよ。


牛イチローといえば、〈立石書店〉がついに早稲田に進出するのだ。穴八幡の〈メープル・ブックス〉のあとに入居。コレはめでたいというので、オープニング記念に古本市が行なわれます。なんと店内で、ほかの古本屋が古本市を行な打という企画。南陀楼も「けものみち」から発掘された本を出品します(何度もやってるので、いったいどこまで深い道なのか、と問う声多し)。初日は夕方オープンです。

■■立石書店オープニングイベント 古本市/夜・昼■■


◎日時
12月21日(木)〜22日(金)
21日(木)古本市・夜 19:00〜23:00
22日(金)古本市・昼 12:00〜17:00


◎会場
立石書店(メープルブックスのあった場所)
新宿区西早稲田2−1−2−1階(電話番号は後日発表します)


◎特別企画
『路上派遊書日記』刊行記念 南陀楼綾繁けものみち」放出セール
南陀楼さんの蔵書から約300冊を放出予定。


◎参加書店
海月書林 http://www.kurageshorin.com/
古書現世(早稲田)
三楽書房(早稲田)
にわとり文庫西荻窪
古書往来座(池袋)http://ouraiza.exblog.jp/
ハルミン古書センター(浅生ハルミンhttp://kikitodd.exblog.jp/
書肆アクセス(神保町)http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/
リコシェ http://www.ricochet-books.net/
旅猫雑貨店(雑司が谷http://tabineko.seesaa.net/


立石書店の正式オープンは12月26日(火)となります。


では最後に、今夜も「路上派少年遊書日記――1981年・出雲」をお届けします。

1981年2月9日(月)
★昨晩は11時半まで全くねむれず。朝、無理をして起きる。
晩、早く寝る。


2月10日(火)
★今日はあまりいい気分ではない。
明日は休みだ。何時間もねるぞ!


★今日読んだ本
『ショージくんのほっと一息』
この人はマンガ家でありながら、ゆかいな文を書く。本当に楽しくなってくる。


2月11日(水)建国記念日
★朝12時半まで寝て、それから活動する。


★今日読んだ雑誌
『SFアドベンチャー 3月号』
最初、小説の感想から。
「地獄」【西村寿行】はおもしろい。実名小説というのがいい。
「メディア9」栗本薫は本当に何でもやる人だ。『僕らの時代』はすごくおもしろかったし、他のもおもしろい。*1
豊田有恒と高齋正のショート・ショートもなかなかよかった。
だけどなんといっても、ジャズの中村誠一が小説を書いていたので、びっくりした。ジャズをやる人はなんでもできるのか。
「第一回 日本SF大賞」を受賞したのが堀晃とは思わなかった。でも、『太陽風交点』をラジオで聞いたとき、*2ハードSFのおもしろさがわかったので当然かもしれない。
今度、『太陽風交点』は文庫になるので読んでみよう。*3
SFアドベンチャーを2カ月続けて買ったけど、これを元にして他のSF雑誌も読んでいきたい。SFASFM【『SFマガジン』】や奇想天外のように吾妻ひでおとか手塚治虫とかを入れればいいのに。

*1:小説の読後感を表す語彙は、とても貧弱。さすがに中学生だ。

*2:NHK FMで朗読を放送したような気がする。←FMではなくAMでした。11月21日の日記を参照。

*3:この文庫化がきっかけで、いわゆる「太陽風交点事件」が起こる。「Wikipedia」に解説あり http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E9%A2%A8%E4%BA%A4%E7%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6