原稿が「半落ち」?

先週から継続中のスランプ(生意気な)だが、『かんだ』(マッチラベルから見た神保町)、『彷書月刊』(ブックオカのルポ)を遅れに遅れて、ようやく書き、某誌の企画もなんとかまとまりそうで、なんとか一息。でも、いまだ遅れてる原稿が何本かあるんです。もはや「半落ち」状態。「全落ち」にならぬうちに、書かねば。


この三日間、西日暮里から出てないので、世間の動きがよくワカラナイ。昼1時半になると、仕事をやりながら、テレビ東京の「午後のロードショー」を観ている。今週は、チャールズ・ブロンソン特集で、昨日も今日も観てしまった。昨日の《特攻サンダーボルト作戦》(1977・米)は、パレスチナゲリラが飛行機を乗っ取るハナシ。アフリカの某国(明らかにウガンダ)に着陸して、ゲリラが大統領(アミンならぬアーモンという名前)に援助を受けるのだが、この大統領のC調ぶりが笑える。アメリカ映画だからイスラエルびいきなのはしかたないが、ブロンソンが登場してからの展開がすさまじい。その某国に軍用機で潜入しアジトを襲撃、間違って人質を殺したりしながら、パレスチナゲリラを全員殺害。他の国なのに、迫撃砲まで持ち出し、しかも某国の軍隊にも発砲! すごいぜ、イスラエル! それだけ沙汰の限りを尽くしておいて、ブロンソンは部下が一人死んだという知らせに悄然とするんだから……。今日の《地獄で眠れ》(1984・米)は、途中電話があったりしてちゃんと観られなかった。


岡崎武志さんがブログをやめた件が話題になっているが、好きで書いているものなのだから、「やめる」とか「続ける」とか宣言しなくてもいいし、いきなりスタイルを変えても構わないと思う。告知だけに限るとか。もっとワガママに、もっとやりやすいように、するのがイイと思う。ぼくはといえば、この二週間ばかり、いつもの「日記」を書く気が起きず(主に生活が単調なので)、ときどきしか書いてないが、そのうちまた前のペースに戻るんじゃないかと思っている。ぼくはいろんな方面でまるっきり根気のない人間なのだが、それでも完全にヤメてしまうということはめったになく、一度停止しても思い出したように復活させたりしている(「モクローくん通信」とかね)。


そういえば、セドローくんが今日の日記で、ぼくと会ったときのことを書いている。これ、トークのときに話そうと思ってたんだが……。前フリのつもりなのかな。「学校で同級生だったら、同じグループにはいないのではないかと思います」とあるが、そうかもしれない。だいたい、旬公にすら、「大学生のときにアンタと会ってたら、友達にならなかったでしょうね」と云われてるんだから。「付き合ってなかった」ならともかく、「お友達」にすらさせてもらえないとは。まあ、そんなヒトたちが、友達になっていたり、結婚していたりするのだから、世の中はオモシロイと思うのだ。そんな、ひょっとして気の合わない(?)二人がお届けするトークは18日です。まだ席は充分にありますので、どうぞよろしく(ぶっちゃけ、あと10人ぐらい来てくれると「いいカンジ」なのです)。

■■『路上派遊書日記』『早稲田古本屋街』刊行記念■■
「路上派古本宣言! 〜古本屋のある街で〜」
南陀楼綾繁(ライター)×向井 透史(古書 現世)トークショー


■開催日時
2006年11月18日(土曜日)
15時00分から17時00分(開場14時45分)


■開催場所
東京堂書店 神田本店6階 http://www.tokyodoshoten.co.jp/


■参加方法
要予約。参加費500円
電話または、メール(tokyodosyoten@nifty.com)にて、
件名「南陀楼綾繁 向井 透史 イベント希望」
お名前・電話番号・参加人数、をお知らせ下さい。
*11月17日以降は、お電話にてお問合せください。
電話 03-3291-5181


夜、「書評のメルマガ」を編集して発行。ココには載せられなかったが、毎日新聞社の神保町ムックがそろそろ書店に並ぶ模様。ぼくは今回、自分の提案した企画で、11ページを取材・執筆している。さて、「書物ブログ座談会」には、どのブログが登場しているでしょうか? それから、「ブックオカ」の一箱古本市の記事が、佐賀新聞11月10日に載った。電話取材されたので、送ってきてくれた。本文4段の大きな扱いで、スタッフや参加者にもきちんと取材している。とてもいい記事です。驚いたのは写真。カラーで、キューブリック前に出店しているぼくが載っている。お客さんと交渉しているところ。下のほうには、箱の横に立っている「モク村さん」(プレーリードッグの人形)もばっちり写っている。っていうか、コレ、モク村さんにピンと合ってるんじゃないの?


あと、右文書院からの新刊『歩いて、見て、書いて』刊行を記念して、東京と神戸で、海野弘さんの展覧会が行なわれます。今年5〜6月に大阪と東京で行なわれた展覧会を「海野さんが読んだ100冊」展とすれば、今度のは「海野さんが書いた100冊展」です。東京では岡崎武志さん、神戸では橋爪節也さんとのトークもあります。海野さん蔵書の放出セールもやります。東京は今月末からです。どうぞおいでください。

海野弘 私の100冊の本の旅」展


 1968年のデビュー以来、超人的なペースで本を出し続けている海野弘。このたび『海野弘コレクション』第3巻として、自著100冊を回想した書き下ろし、『歩いて、見て、書いて』(右文書院)が刊行されました。処女作『アール・ヌーボーの世界』から最近刊の『海野弘 本を旅する』まで、本の成り立ちや、さまざまな編集者との出会いの物語が綴られています。
 本展では、自著100冊の展示に加え、「海野弘 ひとり一箱古本市」と題し、海野さんの、自著を中心とした蔵書の販売、またトークショーも企画しています。
 この機会にぜひ、「本の旅」へおでかけください。


【東京篇】
ブックギャラリー ポポタム
会期 11月28日(火)〜12月9日(土)


トークショー 海野弘×岡崎武志 
12月8日(金)18:30〜20:30
入場料 1,000円(要予約、ご予約はポポタムまでお願いします)


〒171-0021 豊島区西池袋2-15-17
電話 03-5952-0114
E-mail popotame@kiwi.ne.jp
http://popotame.m78.com/shop/
営業時間 12時〜18時 
定休日 日・月曜日


【神戸篇】
海文堂書店
会期 2007年1月16日(火)〜2月28日(水)1F東入口横コーナー


トークショー&サイン会 海野弘×橋爪節也 進行:南陀楼綾繁 
2月10日(土)15:00〜17:00(2F〈Sea Space〉)
入場料 1,000円(要予約、ご予約は海文堂書店までお願いします)


〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目5番10号
電話 078-331-6501
E-mail books@kaibundo.co.jp
http://www.kaibundo.co.jp
営業時間 10:30AM〜7PM 年中無休