図書館で熟年離婚

書いておきたいことはたくさんあるのに、どうしても書けない、もしくは、書く気が起こらないということが、ある。福岡から帰って、風邪を引いてしまい、そのあと仕事がなかなか進まないまま、一週間近くが経ってしまった。ほかのライターに比べるとゼンゼンたいした量ではないが、それでも複数の原稿を抱え、それがどれも進まないとなると、一人前に「スランプじゃあー!」と叫びたくなる。いつもだと、原稿は書けなくとも日記はスイスイ書けるのだが、今回はそれもできなかった。


その間、『路上派遊書日記』(右文書院)の増刷が決まった。うれしい。〈東京堂書店〉で一度圏外に出た同書が、11月1日調べでまた9位に返り咲いていた。こんなコトってあるのか(と思ったら、翌週には再び圏外に)。18日のトークショー、まだまだ受付中です。南陀楼はともかく、セドローくんのハナシは爆笑を呼ぶので、ぜひおいでください。


塩山芳明『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)が岩波の『図書』で取り上げられたと、本人はご満悦だ。いつぞや、ぼくに「今後、岩波書店の本はいっさい取り上げるな」と厳命したことをお忘れか。塩山氏は『記録』で、拙著(特に注)を念入りにほじくってくれていて、ありがたくはあった。この辺のコトは、12月にやるらしい(ホントかよ? なにも連絡ないぞ)コクテイルでの塩山&南陀楼トークで、話すことにしよう。


ブックオカ」のサイトに、参加者の感想のリンク集がつくられている。そのひとつ(http://www.kokeshi-m.com/blog/archives/2006/11/06-215641.php)に、青柳さんに店番を替わってもらったときの写真が。コメント欄に「手前のおじ様が、いかりやさんかと思った……」とありました。


昨日、図書館に調べ物に行ったら、レファレンスカウンターで、本を検索してもらっている老人がいた。係の人が、「『夫婦で読む熟年離婚』という本がありますが……」と云うと、「あ、それです。借りたいです」と。いま貸し出し中でリクエスト出さないと、と説明するも、目先の問題にとらわれているせいか、ほとんど上の空で、手続きをしてもらっていた。図書館にはいろんなヒトが来るなあ。


あと、いつの間にか、このブログは45万ヒットに達しました。


というあたりで、また仕事に戻るか。