ハロウィーンの日に仮装

先週の金曜日は、湯島〈羽黒洞〉での美濃瓢吾さんの展覧会に行ったあと、綾瀬でセドローくんたちとトークの打ち合わせを兼ねて飲んだ。青柳さんから、『路上派遊書日記』の書評が載った『読書人』をもらう。評者は田村七痴庵さん。相変わらず、そこを持ってくるか、という絶妙な引用ぶりである。


翌朝は、逗子開成学園の文化祭の古本市へ。今年で3年目。今回は取材もかねている。いつもの〈魚佐〉で昼飯を食べて、東京に戻り、神保町の青空古本市とブックフェスティバルを覗く。〈三省堂書店〉の売り場リニューアルで、1階が古本売り場として使えなくなり、靖国通り沿いにワゴンが押し出されるカタチになった。このほうが活気があるし、すずらん通りと連動しているカンジなのでいい。ヒトが多くて歩きにくいけど。あと、〈岩波ブックセンター〉横の会場が、今年から集中レジではなく、個別会計になったのでとまどう。


そのあとの数日は、なんか鬱屈していて、日記が書けなかった。


今日は、チェコ大使館の中にできる「チェコ文化センター」のオープニング・パーティーがあり、こういうときはスーツのほうが無難だという旬公の命令で、じつに久々にスーツを着る。なんか仮装みたいだよなあと思って、千代田線に乗ると、前の席に、ウェディングドレスとメイドが座っていて愕然とする。しかも、二人ともぼくよりも丸い体型だ。同人誌のイベントだったのか、その手の単語が漏れ聞こえる。あの二人に比べたら、ぼくの仮装なんてカワイイものだと少し安心する。


六本木で〈青山ブックセンター〉(新開店してから初めて)へ。入り口すぐのところで、山崎浩一『雑誌のカタチ』(工作舎)関連フェアをやっている。広尾に出て、ずっと歩いて、〈古書一路〉へ。開店した直後に行ってから、二度目だ。遠いのでなかなか来られない。堀江さんから組合に入ってからのあれこれを聞く。あとから旬公も来る。チェコ大使館に行く途中、外人の子どもがヘンなかっこうして騒いでるなと思ったら、ハロウィーンだった。じゃあ、このスーツ姿もハロウィーンということで。


チェコ文化センターのパーティーは、すごいヒトだった。会長のペトル・ホリーさんは、挨拶したり、通訳したりで大忙し。ラデク夫妻にも久しぶりに会う。チェコ料理も少し食べたし、人込みに疲れたしで、早めに退散。広尾駅近くのそば屋で、おろしそばを食べてウチに帰る。


2日より、法事のために実家に戻ったり、福岡でのイベント「ブックオカ」に出るため、またしばらく日記は中断します。福岡の皆さん、4日は「一箱古本市」で、5日は南陀楼綾繁トークでお目にかかりましょう! では。