「モクローくん通信」復活の日

朝8時起き。1年半ぶりに「モクローくん通信」をつくる。22号。テキストはすでに書いてあったのだが、パソコン+切り貼りの「半DTP」なので時間がかかるのだ。旬公をおだてたりなだめたりしてカットを描いてもらい、12時半になんとか完成。本日発送分の献本には挟み込み、定期購読してくださっている方には今週中にぼちぼち送ることに。ずっとサボっていてすみません。


昨日に続き、1時に右文書院へ。雨が激しく降っている。献本に挟み込む手紙、チラシなどをコピーし、25冊ほどサイン本をつくる。4時前までいたが、青柳さんは例によって無口だし、電話が鳴ることもほとんどないので、すごく静かでサクサク作業が進んだ。〈書肆アクセス〉に「モク通」を持っていき、神保町交差点の角にある解放出版社へ。Tさんに『路上派遊書日記』を渡す。今度出す旬公の本のデザインの参考にしたいとか。たまたま印刷所のヒトが来ており、印刷上の制約などについて聞く。出るときに部屋のドアに、旬公がへたり込んでいる写真が貼ってあるのに気づく。こないだ夜中まで入稿作業をしたときの記念だという。


そのときに、Tさんに白山通りの〈北京亭〉に連れて行ってもらったと旬公が云ったのを思い出し、久しぶりに行ってみる。やたらとおばさん、おじさんの店員の多い店。ビールの小瓶を飲みつつギョーザを食べていたら、近所の店のヒトが、「そこの〈エリカ〉が閉店した」と話していたので、思わず「いつですか?」と尋ねる。マスターが亡くなったので、最近閉めたのだという。映画《珈琲時光》にもこの店とマスター(本人だよね?)が登場する。この映画については『路上派遊書日記』で触れている(文句をつけている)ので、〈エリカ〉閉店は注に入れたかったトコロだ。今年中に、そういう個所がどんどん増えてきそうだなあ。


水道橋から西日暮里へ。しばらく前に道灌山通りの立ち食いそば屋がツブレたと書いたが、同じ場所で立ち飲み屋を開店準備中。同じ経営者だろうか。この通りでは、回転が速く単価が安い商売は向かないと思うのだが……。ぼくとしては50メートル以内に立ち飲み屋ができたことが嬉しい。〈古書ほうろう〉に寄り、「モク通」を手渡す。晩飯は、鶏肉とほうれん草炒め。


こないだの植草一秀の痴漢事件に関して、セドローくんが、植草は「すぐに長谷川純子さんの元へ行くがいい。『週刊現代』にて好評連載中の異色体験ノンフィクション『痴漢電車に乗って』ならまだいけるでしょう」と書いていた(http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20060915)が、今週の同誌を見ると、長谷川純子のほうから植草の「犯行現場」をご訪問! 「彼を突き動かしていたのは、私も取材を通して体験した誰もが陥る可能性のある痴漢の魔だったのだ」。いいのか、こんな結論で……。一方、『エルマガジン』の「京都市左京区」特集では、表紙に小西真奈美と並んで山本善行さんが登場。今回の特集は、いつものエルマガ以上に微に入り細にわたっており、オモシロイ。こないだ扉野さんに連れて行ってもらった〈おいしい〉という食堂も出てくる。今度京都に行くときには、この号が必携だな(そのときに出てくれば)。とりあえず、この夏に下鴨神社の古本市に行ったヒトは全員買うように。


10月1日(日)の「古本ジェットストリーム」は、10人ほどから予約いただいているようです。いらっしゃる予定の方は、いちおう予約してくださると助かります(http://koenji-cocktail.com/)。この日のテーマは「日記本」で、オヨちゃんとぼく、ゲストの塩山芳明さんが好きな日記本を持ち寄ることになっています。南陀楼が1998年に発行した日記本ガイドのミニコミ『日記日和』(塩山さんへのインタビューも収録。このとき会ったのがきっかけで『レモンクラブ』に連載するようになった)も販売します。在庫がほとんどないので、5冊だけ持って行きます。