見本ができたよ

kawasusu2006-09-25

朝8時半起き。もろもろの雑用。アマゾンで注文した、細野晴臣のDVD[東京シャイネス]が届く。昨年の「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル」でのライブを収録したボーナス・ディスク付き(初回特別版のみ)。コレで問題のライブを観ることができて、沼辺信一さんに怒られずに済む?(「ナマで見ないとダメ」と云われそうだが)。


彷書月刊』10月号も届く。特集は「いっぷく ゴールデンバット発売百年」。ココに書いている扉野良人さんや荻原魚雷さんから「タバコの特集をやる」ことは聞いていたが、ここまでゴールデンバット中心だとは思わなかった。ゴールデンバットに関しては、ぼくも、本多功『バットの手工』(日本玩具協会、昭和7)という、バットの空箱を廃物利用しての工作指南書を持っていて、以前『sumus』でも短いコラムを書いている(実用本特集)。この本についてはまだ書きたいコトも多いので、特集で書かせてもらえばよかったと後悔する。原稿書いて『彷書月刊』に投稿しようかしら。第一回「古本文学大賞」(古本小説大賞改め)の第一次選考通過作品に、西村義孝「それでも探す吉田健一本と佐野繁次郎装幀本」(「繁治郎」と誤植)が入っている。西村氏は今月出る『ユリイカ』の吉田健一特集にも寄稿しているハズだ。同じ通過作品に、「吉田健一絶版文庫を集めるの記」があるところが、なんとなくこの賞らしい。伝言板広告では、「秋も一箱古本市」の広告あり。古書組合主催の「古本屋になるには一日講座」の広告は、オヨちゃんの相手が北尾トロさんになっている。代打だというのが丸わかりで恥ずかしいなあ。


12時にお茶の水の右文書院へ。『路上派遊書日記』の見本を受け取る。並製だが450ページあるので、ずっしりと重い。ついに出来たかと感無量。装幀や注を含め、「ブログを編集した本」らしくない本にしたいという意図が実現されたと思う。関係者の皆さんに感謝、感謝。スリップにもnakabanさんのイラストを使わせてもらったので、購入前に見てください(最近はスリップを抜かない書店もあるが)。とりあえず10冊受け取る。これ以上の冊数は持ち運びできない。青柳さんと〈三省堂書店〉地下の〈放心亭〉でランチ。そのあと、小川町の〈世界観ギャラリー〉で「金工・久保田一 ペーパーナイフ展」を見る。『虚無思想史研究』の発行人にして、金工の久保田さんが半年かけてつくった新作ペーパーナイフが20点ほど並ぶ。技術的なコトはよく判らないが、どれも装飾過多でなく落ち着いていい感じ。1本買ってみたいけど、机のヨコにペーパーナイフ用の皿を置くスペースがなく諦める。やっぱり優雅な趣味ですよ。久保田さんと少し話したあと、〈丸善〉へ。『進学レーダー』のIさんと待ち合わせ、図書館用品メーカー〈キハラ〉の取材。とてもオモシロく、個人的興味も満たせる取材だった。会社のヒトに、可動式の本棚がいくらで設置できるかを真剣に尋ねて、笑われる。


時間が余ったので、一度ウチに帰り、数冊にサインしハンコ(旬公がつくってくれたモクローくん消しゴムはんと、「南陀楼綾繁」の印)を押して、自転車で出る。〈カフェNOMAD〉〈オヨヨ書林〉〈往来堂書店〉〈谷根千工房〉〈古書ほうろう〉に本を配って回る。2005年は「不忍ブックストリート」開始の年であり、彼らの名前はしょっちゅう日記に出てくる。一緒に動いた仲間に最初にこの本を手渡したかったのだ。


5時半、また神保町へ。退屈男さんに会ったので、『路上派遊書日記』を一冊手渡す。今日、ちょうどセドローくんの『早稲田古本屋街』を買ったところだと云う。読み比べてみてくださいな。そのあと、〈ぶらじる〉で毎日ムックの座談会の収録があり、二次会で〈浅野屋〉に流れる。すごくオモシロイ話がいろいろあるが、ココでは書けず。ウチに帰ったら、12時前だった。本ができた安心から、ぐっすり眠れた。