〈岬〉で待つわ

9時起き。昨日書いた《散歩する霊柩車》の原作は、樹下太郎。「K美術館」(http://web.thn.jp/kbi/)さんが、「原作も面白いですよ」と教えてくださった。古い小説だろうから、公共図書館では見つからないかな、と思ったが、『日本ミステリーの一世紀』中巻(広済堂出版)に収録されていると判った。さっそくリクエストを出す。


もろもろやって、2時ごろに自転車で出かける。途中、激しい雨が降り、すぐやんだ。〈往来堂書店〉で、光文社のPR誌『本が好き!』第4号をもらう。「書店員さんのお勧め本」で、笈入店長が『出版業界最底辺日記』を推してくれている。ありがたし。〈オヨヨ書林〉に寄り、植田実『真夜中の家 絵本空間論』(住まいの図書館出版局)900円を買う。弥生坂を上がり、本郷三丁目の真砂中央図書館へ。資料調べをし、椅子に座って本を読む。ウチに帰り、4時半に西日暮里駅の〈岬〉でN社のMさんと会う。〈岬〉は駅を出てスグのところにある純喫茶で、近所の爺さんとか営業回りのセールスマンとかがたむろっている。〈ルノアール〉よりも一段濃い空間だ。女性との待ち合わせにはゼッタイ使わないが、まあ男なら(おじさんだし)イイかと。


そのあと、吉祥寺へ。車内で、大原緑峯平凡社における失敗の研究』(ぱる出版)を読む。キワモノっぽい題名なのでこれまで読まずにいたが、いま読んでいる本に関係するので読み出したら、オモシロイ。この手の本にしては文章もしっかりしている。すぐに読み終わり、ウチに帰ってから続編の『平凡社における人間の研究』(ぱる出版)も読んでしまった。


ラーメンを食べて、〈MANDA-LA2〉の前で『ぐるり』の五十嵐さんと待ち合わせ。今日はロンサム・ストリングスのライブ。初めて見るロンサムが素晴らしかったのはもちろん、ゲストの中村まりの歌とギターには度肝を抜かれた。このライブについては、『ぐるり』次号で書くので、ココでは略。会場には〈トムズ・ボックス〉の笹倉京さんが。一緒にイラストレーターの保光敏将さん(http://www7a.biglobe.ne.jp/~heko/)がいらした。山川直人さん、内田かずひろさんと『夜のもひとつ向こうに』という菅原克己の詩をモチーフにした本を製作したヒトだ。9月15日(金)〜20日(水)、表参道の〈オーパ・ギャラリー〉で行なわれる「何気ない風景」というグループ展に参加されるとのこと(http://www.geocities.jp/opa_gs/html/event20060915.htm)。


展覧会といえば、nakabanさんのデッサン展「机上乃果」もあるんだった。9月11日(月)〜23日(土)、神保町の〈ギャラリー福果〉(http://www18.ocn.ne.jp/%7Efukka/index.html)にて。101-0051 東京都千代田区神田神保町1-11-2F Tel.Fax.03-3259-6555。〈さぼうる〉に2階です。ココはもと弓立社が入っていたところじゃないかな。


ウチに帰ると、11時半。ライブ会場で買った、中村まり[SEED TO GROW]と松永孝義[THE MAIN MAN]を聴く。前者はイイんだけど、さっきのライブの迫力に比べるとやや物足りない。一方、松永孝義はすごくイイ! トマトス松竹谷清(g)、エマーソン北村(key)、矢口博康(sax)にロンサム・ストリングスのメンバーが参加。なんだか、ワクワクして踊りたくなるアルバムだ。2004年リリースだが、このときにレコ発ライブやったのだろうか? 行きたかったなァ。