3日ぶりに時が動き出す

布団を敷いたものの、スグに寝られるわけではなく、原稿に入れたい表現や固有名詞が頭の中をポツポツ横切る。それをいくつか溜めておき、奥の部屋に入ってパソコンに打ち込み、またヨコになる。3時ごろまでそれを繰り返し、7時まで眠る。コーヒーを淹れて、奥の部屋に入り、書きはじめる。タイムリミットの12時すぎには何とか完成。ホッとする。これがあと3日前にできてさえいれば。


一休みして神保町へ。〈高岡書店〉で島本和彦『新・吼えろペン』第5巻(小学館)を買う。新シリーズになってから不調だったが、今回は久しぶりに激しく笑った(とくに主人公・炎尾燃マンガ雑誌の編集長になる回)。そのあと、新刊書店を何軒か覗くが、『出版業界最底辺日記』はなくなっているか、数が少なかった。売れているのか? S社の受付で、Tさんに図版の資料を渡す。


九段下から東西線茅場町日比谷線で入谷へ。ちょっと腹が減ったので、合羽橋商店街の〈ときわ食堂〉に入る。単品メニューが多い。ビールと鮭フライ。台東区中央図書館に入り、閲覧席で資料読み。ワリと進んだ。7時に出て、バスでウチまで帰ってくる。


酒とつまみ編集部の大竹聡さんから、単行本『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』が届く。おお、やっとできたか。『酒とつまみ』に連載した東京から高尾へのマラソンに加え、高尾から京王線で逆送している。造本はイイ感じに仕上がっている。同封の手紙には「3000部も刷ってしまいました。完売しないと、第2弾の目論見が夢と消えます」とある。彼らにもっとバカなことをやってほしいと望む諸君は、お布施のつもりで、1400円+税を払って本書を買うといいだろう。


夜、溜まっていた日記を書く。3日ぶりに時が動き出したみたいだ。


そうだ、昨日で仙台〈火星の庭〉での「チェコマッチラベル展」は無事に終了しました。前野久美子さんからのメールでは、「先週あたりからマッチラベル目当ての女性が、ぞくぞく来店しました。今日は制服姿の若いOLさんが『ナンダロウさんは今度いつ来るんですか?』と(すごいかわいい)瞳をきらきらさせて聞かれました(写真に撮ってお見せしたかった!)」とあった。オレが仙台にいるときに来てくださいよ! ともあれ、マッチラベル展、一箱古本市トークと前野夫妻には本当にお世話になりました。ありがとうございます。