渋谷毅オーケストラがかっこいい!

8時半起き。居間のテーブルにパソコンと資料のコピーを置き、仕事。ずっと座りっぱなしで、細かい字を眺めていたので疲れた。夕方、旬公と千駄木の〈ブーザンゴ〉へ。ケーキとアイスカフェオレ。最初の頃に比べると、買いたい本が増えている。千代田線でお茶の水に出て、中央線に乗り換え、西荻窪へ。


南口の古本屋を覗き、7時半頃、〈アケタの店〉へ。『ぐるり』の五十嵐さんが先に来ている。今号の渋谷毅さんのエッセイの素晴らしい一節のコトを話しているうちに、開演の時間だ。渋谷毅オーケストラのCDはぜんぶ持っているが、ライブは今日がはじめて。いつもソロかエッセンシャル・エリントンばかり聴いていた。


メンバーは、渋谷さんのほか、松本治(tb)、松風鑛一(as、bs)、津上研太(as、as)、林栄一(as)、峰厚介(ts)、石渡明広(g)、上村勝正(b)、古澤良治郎(ds)という9人。このうちリード楽器の5人がフロントにずらりと並び、迫力がある。最初のインプロビゼーションの曲から、全員トバす。もう何年もこのメンバーでやっているからだろう、相手の音に自然に乗っている。それでいて、次にどんなソロが来るかという緊張感もある。津上研太のソプラノサックスは柔らかい音でいながら、ガツンとくる。バンマス役の松本治は、スキンヘッドで眉が薄くてまるで津野海太郎さんみたいだった。オリジナルもエリントンの曲もよかったが、ジャコ・パストリアスの好きな曲をやったのがヨカッタ。20数人の客に対して9人が全力で立ち向かうという「効率の悪い情熱」(昨日書いた原稿で使ったフレーズ)を、断固支持したい。またこの店でオーケストラを聴きたいものだ。


〈興居島屋〉に寄り、石丸澄子さんと話をしていると、ちょっと雑な感じの刷り物に目が留まる。『スネモノ』という、紙モノを綴じこんだ雑誌だ。おお、これは谷中の〈大名時計博物館〉の創始者創立者は息子)である上口愚朗が出した雑誌じゃないか! 以前、〈啓祐堂書店〉の『黄金の馬車』で久保川清人さんが紹介されているのを見て、欲しくなった。こんなところでお目にかかるとは。ちょっと高いけど、不忍ブックストリートの住人としてはコレを買うしかない(と自分に言い訳)。現金がないので、取り置いてもらう。


ウチに帰ると12時前。旬公もまだだというので、イワシを焼いて食べる。先日買ったオーブンレンジで魚を焼くととても美味いと実感。