オヨヨ書林で意外な名前に

早起きして遅れている原稿にかかるが、最初の一行で詰まってしまい、そのまま2時間、パソコンの前でボーゼンとする。こういうコトを書くと、またエンテツさんあたりに、「原稿書けないのをヒイヒイいって愉しんでいるマゾ」だとかなんとか書かれるだろうが、構成はきちんとメモしてあって、資料もヨコに積んであるのに、見事に進まない。そのうち出かける時間になってしまった。


オヨヨ書林〉で、白石かずこ奥成達平岡正明『晩酌の思想』(住宅新報社Uブックス)1000円を見つける。たしか持ってないハズである。店番の三五千波さんから、「私が描いているので」と今年の春に出た『漫画の手帖』第50号をプレゼントされる。近年、まったくコミケに行ってないのでこのミニコミを買うことができなかった。三五さんは「よわむしはかば」という漫画を寄稿している。また、蛭児神建(元)が『出家日記』(角川書店)についてエッセイを書いている。そこに、「私のおたく現役時代」に単行本を出すというハナシがあったとある。

もう一つ、連載名は忘れたがロリタッチという雑誌だな。編集長の塩山の旦那が、馬の目の前にぶら下げた人参のつもりか「単行本を出してやる」と再三口にしたが、そう言いながら私が描いたカットを勝手に読者プレゼントしていたのだから、信用できんわな。


「塩山の旦那」、その辺どうっすか?


そのまま、不忍池まで走る。下町風俗資料館の前で、松井貴子さんと待ち合わせ。その辺りで骨董市をやっていた。「蓮見茶屋」に入り、縁台に座る。風が涼しい。蓮のつぼみがたくさん見えていた。小沢信男さんの聞き書きのテープを渡していたら、当の小沢信男さんが玉井伍一さんといらっしゃる。6時から玉川福太郎浪曲が20分ほどある。まあ、普通の余興だった。終わってから自転車で帰ってくる。


S誌編集部から催促の電話あり。ちょっと休んでから、もう一度パソコンに向うが、先に進まず。まるで、そこだけ時が止まったかのようだ。こうなれば、朝方起きて書くしかない。