蟲文庫さんとの夕べ

昨日に続き、『日本沈没 第二部』(小学館)を読む。小松左京谷甲州とあるが、あとがきによれば、小松の腹案を複数のブレーンで練り上げ、谷甲州が小説として書いたようだ。国を失って25年後、世界に散った日本人たちの行方を描いている。第一部ほどのカタルシスはないが、おもしろかった。『進学レーダー』の書評で取り上げよう。


夕方、神保町へ。〈書肆アクセス〉で、『modern juice』第7号(料理本特集)、平野甲賀『もじを描く』(編集グループ〈SURE〉)を買う。〈高岡書店〉では内田かずひろの犬マンガ『ゆうぐれアーモンド』(集英社)を。九段下までぶらぶら歩き、東西線高田馬場へ。栄通りの〈井戸坊〉とかいう店へ。地下にある店だが、中2階の奥の座敷に案内される。けっこう狭いのでみんな入れるかなと心配していたが、あとからドンドン人がやってきて、12人がぎゅう詰めになる。今日は倉敷の〈蟲文庫〉さんを囲む会で、セドローくんや岡崎さんはじめクセモノが集まった。ぼくの隣には、『彷書月刊』の岡崎特集のプレゼントとして均一本ツアーに参加した二人の女性が。どちらも、一箱古本市に「店主」として参加してくれた人だった。っていうか、ここにいるヒト、ほとんど店主ばっかりじゃん。みんなは二次会に行ったが、仕事があまり進んでないので帰る。


編集出版組織体アセテートから、渡辺豊和『文象先生のころ毛綱モンちゃんのころ 山口文象 毛綱モン太 覚書』が届く。ふたりの建築家についての回想録。「建築設計が業であった時代の覚え書き」という帯のコピーがいい。オレンジ色の表紙の質感が気に入った。見返しには著者の原稿の一部があしらわれている。本書の刊行を記念して、以下の講演会が行なわれる。「毛綱モン太(遺影)」ってえのがナンだかスゴイ。

関西の三奇人ふたたび
安藤忠雄×毛綱モン太(遺影)×渡辺豊和


70年代、関西の三奇人と呼ばれた三人の建築家がいた。安藤忠雄、毛綱モン太(故)、渡辺豊和。彼らは当時何を思い、何を目指していたのか。現在もこの世界で活躍を続ける、三奇人のうち二人の建築家が、当時を振り返りながら未来へのヴィジョンを縦横に語る最初で最後の同窓会。


日時:2006年9月16日(土)17時〜(16時半開場)
※開始時間が1時間繰り上がりました。ご注意ください。
会場:一心寺・日想殿
  大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69
     当日お車でのご来場はご遠慮ください。


出演者:安藤忠雄(建築家)・毛綱モン太(遺影)・渡辺豊和(建築家)
ホスト:高口恭行(建築家・一心寺長老)
定 員:300名(出席予約者、書籍事前購入者(要連絡)の方については優先席確保)当日参加可
参加費:3,000円(書籍代2,200円含)
※書籍をご持参の場合は参加費800円のみ
http://www.acetate-ed.net/