静かにしんみりと

9時起き。今日も雨。ちょうど『日本沈没』を読んでいるところなので、異常気象が何かの前触れに思えてしまう。勝川克志さんより『のんき新聞』第12号が届く。今回は「私の好きな映画ベスト3」という特集。ぼくが挙げたのは、《ローカル・ヒーロー/夢に生きた男》(1983・英)、《恐怖の報酬》(1952・仏)、《生きるべきか死ぬべきか》(1942・米)。ちょっとお行儀よすぎたか。高橋千代さんの回答を見て、そうだロバート・アルドリッチ監督の《北国の帝王》(1973・米)があったと思う。


昼は、旬公と道灌山通りに新しくできたラーメン屋へ。食券買わされるのが面倒くさいが、味は悪くない。一人で不忍通りの〈ジョナサン〉に行き、ゲラを見る。一冊分を読み終わると5時過ぎていた。店内が静かだったので、集中できた。


ウチに帰り、ちょっとヨコになる。晩飯(エビのチリソース)を食べながら、ビデオでピーター・ボグダノヴィッチラスト・ショー》(1971・米)を観る。二度目だ。テキサスの田舎町(ビリヤード場、映画館、ダイナーぐらいしか、若者が集まる場所がない)の高校生たちを描く。自分の支えになっていたものが死んだり、去っていったりしても、主人公はこの街に留まるしかない。しんみりと、切ない映画だ。1990年に、同じスタッフ・キャストで《ラスト・ショー2》がつくられているようだが、どうなんだろう? 観たいような、観ないほうがイイような……。