部屋が箱根細工

机の上に積んである本や書類、ヨコに積み上げている段ボール箱をどけないと、これからやる仕事にかかれない。ようやく決意して、整理にかかる。とはいえ、自室には箱を開けてナカのモノを点検するスペースがまったくなく、一度、その箱を持って居間で開け、不要なものを捨ててからまた持って入るコトになる。3時間ぐらいかけて、あっちの箱をこっちに、こっちの箱をそっちに移動する。部屋中のスペースを使って、箱根細工をやっているみたい。〈古書現世〉に買い取り依頼の本を1箱、実家に3箱、宅急便で送る。その結果、どうやら当面は資料を広げられるだけのスペースができた。しかし、この状況が続くのはせいぜい1月であるコトはこれまでの経験上判っている。


整理していたら、怪文書みたいなコピーが出てきた。塩山芳明さんが1990年代前半に出していた手書きペーパー「真実新聞」と「こちら騒音富岡です!!」だ(両紙については『出版業界最底辺日記』を見よ)。これまでこの手のコピーは極力保存していたが、この先使うかどうかワカラナイし、第一、一度しまいこむと見つからないのに決まっている。そこで、『出版業界最底辺日記』刊行記念として先着一名様にこのコピーを差し上げます。オマケとして、一緒に出てきたぼくの「monozuki通信」(1997年8月発行)も付けちゃいます。送り先明記の上、メールください。


昨日届いていたもの。エンテツさんのブログ(http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/)ですでに紹介されているが、プチグラパブリシングの『ぼくのしょうらいのゆめ』という本。企画編集はマユたんこと高野麻結子さん。読ませてもらいます。あと、恵比寿の〈戸川書店〉から葉書。戸川書店といえば、以前も書いた(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20050831)ように、ビルの上から道行く人に向ってメッセージを発信していた古書店。今度は店売りを辞めて、恵比寿東口に移るらしい。恵比寿に行くたび、今度はどんなメッセージかを見るのが楽しみだったのに、残念。今後は目録とネットでの営業となるようだ。なんとニュースにもなっていた!(http://www.shibukei.com/headline/3212/index.html)最後のメッセージは「ありがとうございました/この場所から移ります/古本屋はずっと続けます」だった。


晩飯(そぼろ、ひじき)を食べながら、旬公が借りてきた《ALWAYS 三丁目の夕日》を観る。あまりのつまらなさに愕然。昭和30年代の風景が再現されているかどうか、なんてコトよりも、肝心のストーリーが穴だらけじゃないか。「泣かせ」をやるなら、もっとちゃんとやってくれ。