《突入せよ!「あさま山荘」事件》に軍配

焼酎とビールをチャンポンに飲んだせいで、アタマが痛い。明け方、トイレで吐いてしまう。起きてからもしばらく調子が悪い。今日はなんとか『ゲド戦記』を読み終わりたいと、4巻を読みはじめる。今度やるスタジオ・ジブリの映画《ゲド戦記》のCMには、テルーという少女が出てくるのだが、この巻になってやっと登場した。夕方、ちょっと出かけた以外は、ずっと家にいて、『ゲド戦記』を読み進める。


夜、テレビで《突入せよ!「あさま山荘」事件》(2002)を観る。あさま山荘に立てこもった犯人たちはいっさい描写せず、攻める側にのみ視点を限定し、警視庁と長野県警の主導権争いをはじめ、集団の内部で起こるあらゆる愚かしいことを、念入りに描いている。まあ、主人公の役所広司=原作者の佐々淳行だから、自分に都合のイイところもたくさんありそうだが。監督は原田眞人を《バウンス ko GALS》を観て感心し(この映画を高く評価したのがリリー・フランキー)、そのあと《金融腐蝕列島 呪縛》を見て、銀行のハナシがこんなに面白いなんて! と興奮した。考えてみると、どれも集団の微妙なバランスがテーマの映画ではある。


そのあと、NHKを観ると、ワールドカップの日本×オーストラリア戦の後半が始まるところだったので、いちおう見る。終わりのほうで逆転される。テレビの出し物としては、《突入せよ!「あさま山荘」事件》がよっぽどオモシロかった。ワールドカップの期間中、試合の放映権を得られなかった局が開き直って、ヘンな映画を放映してくれることを望む。


2時までかかり、『ゲド戦記』第5巻を読了。ようやく本編は終了。しかし、別巻の『ゲド戦記外伝』というのがあるのだった……。