助教授が阿佐ヶ谷に

出勤日。『センセイの書斎』、注文が重なったため、倉庫の在庫が少なくなったという報告を受ける。書店からの注文も一時保留にするらしい。ラジオと朝日が効いたのだろうか。〈東京堂書店〉でも最初に納めたサイン本は売り切れたらしい。


ところで、この『センセイの書斎』、アマゾンで「内澤旬子」で検索してもヒットしなかった。「内沢旬子」で登録されていたのだ。こちらからデータを送ったときには、もちろん「内澤」にしていたが、勝手に直されていたようだ。しかも、ほかの本も「内沢」で統一するならまだいいのだが、『「本」に恋して』は「内澤」、『印刷に恋して』は「内沢」じゃないとヒットしないのだから始末が悪い。その点、bk1は「内澤」でも「内沢」でも同じデータが出てくるのでイイのだが。読者に不親切だから、アマゾンに訂正願いを出そうかと思っていたのだが、今日見たら、「内澤旬子」でもデータが登録されていて、よかった。


昼、〈書肆アクセス〉に行き、フェア「書肆アクセスデッサン帳〜林哲夫が選ぶ書肆アクセスの40冊」を覗き、『内田巌 青春譜 巌から静子へのラブレター』(内田絢子)、『たまや』第3号を買う。フェアに合わせてつくった横長の小冊子をもらうが、コレがとてもいい。林さんが選んだ一冊ずつの書影と400字ほどのコメントなのだが、短い字数なのに、その本の読みどころをつかみ出している。まさに「デッサン」である。テキストの一行一行を切り張りしたようだが、それが不揃いなレイアウトになってるのも、わざとなのだろうね。


ちょうど用事があるという畠中さんと古書会館へ。会場をざっと見る。〈火星の庭〉の前野さんがいたので挨拶して、「今日もう帰るんじゃないの? 古本市の準備は順調ですか?」と訊いたら、キョトンとされる。前野サンじゃなくて、〈ポポタム〉の大林さんじゃないか。またやっちまったよ……。畠中さんにコーヒーおごってもらい、飲んでいたら、K社の佐藤助教授が。すっごく久しぶりに会う。K社は辞めて、今月から阿佐ヶ谷の古本屋でアルバイトすることになったとか。今度行ってみよう。


夜、谷中のアパートに旬公に代わって家賃を払いに行き、帰りに夕焼けだんだんの上にある「焼きとん」の店に入る。一本200円のハラミがウマイ! そのあと、久しぶりに向かいの〈新セン(土+川)〉に入ったら、フツーの中華料理屋だったのが、中華風掛けご飯の専門店になっていた(ギョーザや麺類は置かず)。鶏肉とブロッコリの掛けご飯(600円)を食べたけど、美味しかった。店内もカウンターだけになって、一人客が入りやすい雰囲気だ。