福岡発『ふるほにすと』はスゲエぞ

先日、〈貸本喫茶ちょうちょぼっこ〉(http://www.geocities.co.jp/chochobocko/)で、『ふるほにすと fullhonist』というフリーペーパーが紹介されていた。カラーを使ってデザインも凝っているみたい。サイト(http://www.fullhonist.net/)を見ると、福岡のオンライン&リアル古書店が合同で出しているようだ。窓口になっている〈yojohon book store〉(http://www.yojohon.com/)さんにメールを送り、「不忍ブックストリートMAP」と交換で何十部か送っていただいた。


で、その『ふるほにすと fullhonist』の第1号〜3号までが今日届いたのだが、コレがスゴイ。横長の紙を折りたたみ、下のほうで折り返す。すると、豆本大の表紙に帯が掛かっているものが出現する。しかも、フリーペーパーなのに「しおり」が付いているのだ。また、別紙として加盟店の古書目録が差し込まれている。両方を広げた旬公が、「こうじゃない?」と並べてみると、A4の紙の裏表をカラー印刷し、上部を切り離して、目録とし、残りを前述のように折っているのだ。何部制作したのかしらないけど、この折りの作業は機械じゃないとできないだろうから(手作業でやってたら、たぶん死ぬと思う)、相当お金が掛かっているんじゃないだろうか?


両面フルカラーで、折り返しのナカにも広告や記事が入っている。内容は、古本に関するコラム、コレクション紹介、「関西本屋三都物語」(3号)といった記事。フリペらしく、読みやすく、楽しい文章。ココでもレイアウトのセンスにうなる。


とにかく、DTPと簡易印刷を使いこなして、ここまでの「遊び」ができてしまうこと、そして、2005年10月創刊なのに、すでに3号が出ているという熱心さがスゴイ。たぶん、ぼくよりも10歳以上(あるいは15歳以上)年下のヒトたちがやってると思うのだが、年一回の「不忍ブックストリートMAP」の制作でヒイヒイ云っている39歳のおじさんとしては、頭が下がる。この調子で乗りに乗って10号ぐらいまで今年中に出してくれればイイ。なお、「ふるほにすと」メンバーでの古本市も昨年12月に行なったそうで、今後は、イベントとの連動もいろいろやってくれそうだ。


『ふるほにすと fullhonist』は、福岡、関西の古書店などで配布中。ぼくが送っていただいたのは、本日、〈古書ほうろう〉に渡しましたが、十数部なのでスグになくなるかもしれません。たぶん費用と手間の問題から、個人への発送はやっていないようですが、加盟店で古本を買うと一緒に入れてくれるみたいです。東京での配布店がもう少し増えると、オモシロイと思う。


とりあえず、福岡で「一箱古本市」をやってくれるんだったら、ナニか手伝いに行きますよ。いつでも声を掛けてください。


ところで、本日から「デイリー・スムース」がブログに(http://sumus.exblog.jp/)。ずっとあのスタイルで行くのだと思っていたので、ちょっとビックリ。