『散歩もの』と『「本」に恋して』が出たよ

kawasusu2006-02-17

まず、告知。「チェコマッチラベル展」のDMができました。今回は奈良と金沢での開催なので、京阪神、北陸を中心に配布しようと思っています。ウチで置いてもいいという、ギャラリー、書店、ブックカフェ、雑貨店がありましたら、メールでお知らせください。すぐに発送します。

チェコマッチラベル」展


□奈良篇
2006.3.2(木)〜3.13(月)
よつばカフェ
奈良市紀寺町954
営業時間/12:00〜20:00(初日の展示は14:00より)
定休日/火曜・水曜日 TEL/0742-26-8834
南陀楼の在廊日/2(木)、4(土)、5(日)、13(月)
URL/http://www.h7.dion.ne.jp/~yotsuba/
*駐車場はありません


□金沢篇
2006.3.17(金)〜4.3(火)
ブックカフェあうん堂
金沢市東山3-11-8
営業時間/10:30〜19:00
定休日/水曜・木曜 TEL・FAX/076-251-7335
南陀楼の在廊日/18(土)、19(日)
URL/http://www.aun-do.info/

●3/18(土) 14:00〜
南陀楼綾繁と田中義英氏(benlly's&job店主)によるトークショーあり。会費500円(1ドリンク付)。要予約。


なお、3/19(日)8:00〜13:00 第一回「金沢の一箱古本市」を行ないます。
場所:金沢・主計町 源法院境内
大雨の場合はどうするかは、検討中。


また、3月19日(日)には、金沢で内澤旬子の本づくりワークショップも行ないます。これも決まり次第、告知します。


8時半起き。出勤日。単行本の準備を進める。昼に〈書肆アクセス〉に行くと、久住昌之(作)・谷口ジロー(画)『散歩もの』(フリースタイル)が並んでいた。ずいぶん前から予告されていたが、ようやく出たのか。もちろん、即買う。仕事場に帰ってから、1、2篇読んだが、『孤独のグルメ』と同じく、普通の原作=マンガの関係と違い、久住氏の観察眼を谷口氏がそっくり借りて描いているように思える(巻末には、久住さんが中野を取材=散歩したときのレポートが載っている)。第三話には、井の頭公園駅の絵本専門の古本屋が出てくる。店名も判ったので、今度行ってみたい。ちょっと気になったのは、掲載誌が『通販生活』のためか、青春時代への回顧色が強く、若者への説教っぽさが見られること。こんな風にメッセージを表に出さなくても、云いたいことは充分に伝わるのになあ。そこが少し残念。ハードカバーという造本、日下潤一の装幀もいい(カバーを外してご覧あれ)。書棚に差しておきたい一冊だ。しかし、カバンに入れておいたら、ほかの本が引っかかってオビが破れてしまった。ふだんは気にしないが、この本に限っては惜しいと思う。


夕方、東西線で吉祥寺へ。北口の古本屋〈すうさい堂〉を久々に覗く。ライブがはじまる前にナニか食べとくかと思ったが、たまたま歩いた通りにはラーメン屋しかない。ちょっとラーメンという気分でもないなあ、定食屋でもないかなあと思ってるウチに6時半になってしまった。しかたなく〈MANDA−LA2〉に行き、外で並んで入場。石丸澄子さんが席を取っておいてくれた。いつもは食べ物など頼まないが、今日は腹減ってるしテーブルもあることなのでチキンバスケットを注文。あとから『ぐるり』の五十嵐さんも来た。


7時半すぎ、ふちがみとふなとが登場。ゲストもなく、ふたりだけのワンマンライブだ。短めの休憩を挟んで2時間、アンコール2曲を含めて20曲ぐらい演っただろうか。なじんだ曲もあり、できたばかりという曲もあり、CDが発売されたバートン・クレーンの曲ももちろんありで、沢田研二の「SAMURAI」まで演ってと、たっぷり楽しませてもらった。この二人なら演歌でも歌謡曲でもナンでも来いだ。上野茂都が提供した「ふなとベーカリー〈仮〉」という曲も、すでにふちふな色に染め上げられていた。終わって客がごった返す中、澄子さんに紹介されて、お二人にご挨拶。「ぜひ、古書ほうろうでもライブをやってください」とお願いした。


中央線でウチに帰ると、松田哲夫(文)・内澤旬子〈イラスト〉『「本」に恋して』(新潮社)の見本が届いている。装幀は平野甲賀さん。『季刊・本とコンピュータ』第二期の連載に、書き下ろしを加えたもの。前作『印刷に恋して』(晶文社)の連載時の担当はぼくだったが、「造本に恋して」(連載時のタイトル)では四釜裕子さんが担当してくれたので、ぼくは一読者として読ませてもらっていた。前作より、取り上げられている本の世界がいっそうディープになっている。売れるとイイなあ。