岡崎さんとセドローくんの新刊を

9時起き。出勤日。仕事場で、例によってあれこれ進める。3時に神保町の某所に寄ってから、〈書泉グランデ〉で中町信『空白の殺意』(創元推理文庫)を買う。急いで半蔵門線に乗り、九段下で東西線に乗り換えて、西荻窪へ。打ち合わせに遅刻してしまった。


高円寺に出て、新しくできたブックカフェ〈高円寺茶房〉へ。西荻信愛書店〉・〈高円寺文庫センター〉が経営する店で、半分が新刊書売り場、半分が喫茶スペースになっている。古本も少し置いているが、中心は新刊。平台と可動式の本棚があり、冊数はあまり多くないが、よく選んであると思う。〈高円寺文庫センター〉というよりは〈信愛書店〉の棚からギュッと絞って持ってきた、というカンジだ。カフェオレも美味しい。テーブルが大きいので、ゲラ読みの作業をさせていただく。岡崎武志『気まぐれ古書店紀行 1998→2005』(工作舎)のサイン本があったので購入。連載を完全収録というのがスゴイ。ウワサの本文の版面への書き込みも、多からず少なからず、ちょうどイイ感じに入っている。厚いはずの本を軽く、親しみやすくしてくれる装幀もグッド。通読する前に、パラパラめくってみたくなる本だ。ほかに、土屋ガロン(作)・ふんわり(画)『快男子SANIWA』第1、2巻(双葉社)を。


7時に高円寺駅で、右文書院の青柳さんと森洋介さんと待ち合わせ、喫茶店に入る。青柳さんから、今日できたばかりの向井透史『早稲田古本屋日録』をいただく。岡崎本の厚さに対して、これはあっさりとコンパクトな本だが、中身は凝縮されている。イイ本になったなあ。右文書院お得意の栞も入っており、5人が執筆している(ぼくも末席を)。取次搬入は22日とか。25日(土)の〈古本酒場コクテイル〉でのトークで、最初に手にするヒトもいるだろう(セドローくんへの質問、受付中。南陀楼までメールでヨロシク)。この3人で会ったのは、5月に出す(出したい)予定の、ぼくの日記本の打ち合わせのため。ある趣向を考えて、森さんを含む数人に協力してもらうコトになったのだ。「古本本」としてはオカザキ、セドローにはかなわないに決まってるが、せめて「変わった趣向の本」として認知されたいもの(いいのか、それで)。


そのあとコクテイルに行くが、今日は休み。明日から石丸澄子さんの手ぬぐい展ということで、展示の準備中だった。荻原魚雷さんを誘い、〈十五時の犬〉を覗いてから、〈和田屋〉で飲む。魚雷さんと森さんはかなり前に一度会ったコトがあるそうだ。世間は狭い。なんだかとってもマニアックな話をしているうちに11時回ってしまい、青柳さんと中央線に乗る。西日暮里で青柳さんと別れ、ウチに着くと12時。バレンタインデーだというのに、仕事場の女性からも旬公からもチョコレートはもらえなかったので、昨日お土産にもらったチョコをひとかじり。……と書いたあとで旬公が帰ってきて、(たぶん5、6年ぶりに)チョコレートをくれた。西武デパートで買ったという「PIERRE MARCOLINI」の高級チョコ。甘いものの味がいまいちワカラナイぼくにも、すぐにウマイと判った。感謝して訂正。


ところで、「一箱古本市」店主の応募状況ですが、14日現在で25人です。締め切りまでまだ2週間あるので心配はしてないのですが、ちょっと出足が遅いかな、という気もしています。エントリーを考えている方は、そろそろ動き出してくれると嬉しいです。また、今回は抽選の可能性があるということで、(新規参加者に遠慮して)前回の店主の方がエントリーを控えているというハナシもちょっと聞きました。たしかに抽選になるかもしれないと最初に述べていますが、応募数が100で収まって無抽選で決定する可能性も大いにあるのです。あとで「やっぱり応募しておけばヨカッタ」と後悔されないよう、お早めにご応募ください。お待ちしています。