着々たる受け入れ態勢

朝8時半起き。昨日に続き、「一箱古本市」関係の連絡もろもろ。遅れていた『レモンクラブ』の原稿を書く。今回は『やられた!猟盤日記』(東京キララ社)。前の巻を引っ張り出して参照していたら、時間が掛かってしまった。


1時に旬公と出て、〈古書ほうろう〉で書類を受け取る。不忍通りにあった〈ジャニー〉という喫茶店が閉店し、そのあとにブックカフェができるらしい、という情報が、この数日、周囲で飛び交っている。みんな、前まで行って確かめているのがオモシロイ。ぼくも行ってみたら、すでに店名入りの看板もかかっていた。いつ、開店するのだろう? 楽しみだ。


〈三里〉で鴨セイロを食べる。感動的にウマイのだけど、1470円と高いし、量も抑え目なので、なかなか来られない。古本市の「大家さん」(場所を提供してくださる店)2軒に挨拶する。どちらも快く引き受けてくださる。〈往来堂書店〉に行き、書評の本を数冊買う。高橋呉郎『週刊誌風雲録』(文春新書)、橋爪紳也『絵はがき100年 近代日本のビジュアルメディア』(朝日選書)、レイ・ブラッドベリ『さよなら、コンスタンス』(文藝春秋)ほか。


ウチに戻り、ヨコになって、東直己『さらば愛しき女と男よ』(光文社文庫)を読む。以前、札幌で刊行された2冊のエッセイ集の再編集版なので、一度は読んでいるのだが、明日から札幌に行くというときに読み返すと、感興が深まる。今回の札幌行きは、二日目と三日目の宿泊の斡旋を、〈さっぽろ萌黄書店〉の坂口さんにお願いしていたのだが、その結果、お名前も知らない方のアパートに泊まることになった。その方は、東直己氏の知り合いらしい……。さっき、やはり札幌でお会いするコトになっている〈古書須雅屋〉の須賀章雅さんからメールが来て、ぼくを泊めて下さる方のお名前が判明。その小笠原淳さんのブログ(http://ch.kitaguni.tv/u/10387/)を見ると、仮名ではあるが明らかにぼくを泊める準備をしてくださっている。すいません、巻き込んでしまいまして……。ちなみに、二泊目は、急に連絡して『山口瞳通信』の中野朗さん宅に泊めていただくことになった。ぼくなんかのために着々と受け入れる態勢をつくってくださっている皆さんには、申し訳ない。なんだか、とても濃密な札幌滞在になりそうだ。


『早稲田古本村通信』の原稿を書く。晩飯(鶏肉と里芋、ニンジンの煮物)を食べながら、《けものみち》を見て、荷物を少しそろえる。これで準備万端、あとは寝るだけ……ならイイのだが、これから某誌の原稿を書き上げなければならない。