朝まで生激論

朝9時起き。このところ、遅くまで日記本の直しをやってるので、朝がツライ。ウチで朝飯を食べるヒマがなく、新御茶ノ水に着いてから、東京電機大近くの〈松そば〉でコロッケそばを食べる。ココは老夫婦が二人でやっていて、かなりウマイ。カウンターで椅子に座れるのもイイ。仕事場に行き、いろいろまとめる。2時、神保町でMさんに会う。実現したら絶対オモシロイはずの、あるノンフィクションの企画について。どうなるか。その関係で、帰りに〈三省堂書店〉で『SF JAPAN』(徳間書店)の最新号を買う。


6時半までやって、神保町の〈なにわ〉へ。〈書肆アクセス〉でやった「東京者」フェアの打ち上げ。堀切さん、青柳さん、南陀楼とアクセスの美女三人。そして、栞文庫の古舘さんというメンバーでなごやかに飲む。堀切さんが今年やりたいことをどんどん宣言する。そのナカにはぼくも関わるかもしれない企画があるが、果たして、あのスピードについていけるか。不忍ブックストリートの会議があるので、先に失礼する。


青柳さんから、できてきたばかりの海野弘『私の東京風景』(右文書院、2600円)の見本をいただく。「海野弘コレクション」の1冊目。装幀は高麗隆彦、写真は高梨豊。これはイイ本ですよ〜。まず、これまで単行本未収録だった、東京に関する文章だけ集めたというトコロに価値がある。目に付きにくいPR誌やマイナー誌に載った文章も読める。そして、あとがきにあるように、この本は、これまで自己に言及することを避けてきた海野さんが、あえて、自分と東京との関わりを語った文章を中心にセレクトされている。だから「私の」東京風景なのである。現在、P社で、海野さんのやはり自分を前面に押し出したエッセイ集を編集中のぼくとしては、正直やられた、という気もするし、同じ方向性で青柳さんが海野さんの本を編集されたことに、わが意を得た思いもある。


千代田線に乗って根津でおり、根津神社近くまで歩く。今度「不忍ブックストリートMAP」に載せるかもしれないギャラリーの名前を確認する。〈古書ほうろう〉まで歩くと時間がかかるので、しばらく待って、バスに乗る。10時前にほうろうに着くと、シャッターを閉めた奥で、会議が白熱していた。今回の焦点になったのは、「一箱古本市」の運営について。昨年末の会議で、今回から出品者自身が会計するという形式に決め、「書評のメルマガ」や公式サイトにはそう告知したのだが、話し合っているうちにいくつか問題があるコトが判ってきたのだ。二つの運営方式のメリット、デメリットを洗い出し、多数決を取るも、同数で決まらず。この時点で12時。みんな疲れきっていたが、もう一度話し合って、なんとか合意に達する。基本的には、前回のやり方を踏襲することになった。詳細は、数日中に公式サイトにアップしますが、募集のスケジュールは変わりません。


終わると1時半で、そのままその場で酒を飲み始めるヒトたちもいた(朝4時ぐらいまで飲んでたらしい)が、ぼくと旬公は先に帰って寝る。体力が許せば、とことん付き合いたいのだけど……。もう歳ですね。