雨の日はラロ・シフリン

9時起き。午前中は書評の本を読んでしまう。旬公は谷中のアパートでワークショップがあるので、出かけた。ぼくは、新宿の〈損保ジャパン東郷青児美術館〉で東郷青児の装幀展に行こうと思っていたら、雨がヒドくなってくるし、やっておかなければならない仕事もあってパスしてしまった。昨日、〈アトリエ箱庭〉の幸田さんから教えてもらったのだが、今日が最終日なのだった。


ネットで注文していた、関根弘『パビリオンTOKYOの町』(創樹社)800円と、『新潮社一〇〇年』(非売品)2500円、が届く。前者は種村季弘編『東京百話』地の巻(ちくま文庫)に、この本から何篇か収録されていて読みたくなったため。後者は『本の雑誌』の坪内祐三さんの日記で見て、「日本の古本屋」で検索したら安く見つかったので。


夜は、ジャン・ギャバンアラン・ドロンの《地下室のメロディー》(1963・仏)を、図書館で借りたビデオで観る。オリジナルはモノクロだが、これはカラー着色されたバージョン。さほど不自然ではない。おもしろかったが、犯行に及ぶまでが長く、その結果も一瞬、というのが、フランス映画っぽい。


遅れていた「書評のメルマガ」はじめの号を編集して、発行する。「この版元がエライ!2006」の回答募集。今年で5回目。通常号だけでも手一杯なのに、よくやるよなあと自分でも思う。でも、こういう企画をするのが好きなんだよな。よくよくミニコミ体質なのである。そのあとも、メールを数十通書き、終わったのが1時すぎ。BGMに流していたのは、奈良で買った《ダーティー・ハリー》と《ブリット》のサントラ。どちらもラロ・シフリンの音楽で、ノリノリのゴキゲン(古い)。気に入ったので、《ガントレット》のサントラも買おうと思っている。