続・掘りごたつから離れられない

8時起き。今日も掘りごたつで。宮崎三枝子『白く染まれ ホワイトという場所と人々』(IBC)を読了。1975年に四谷で開店し、86年に六本木に移転していまでも営業する〈ホワイト〉というバーに通った、作家・ミュージシャン・映画演劇関係者その他の人々の手記、対談、座談会で構成された本。編集は高平哲郎奥成達さんが山下洋輔らミュージシャンを引き込み、「全冷中」をはじめとするアホなイベントの相談を行なったり、タモリの密室芸の上演場所でもあった。上村一夫やも通って、ギターを弾きつつ陰々滅滅たる唄をうたっていたそうだ。錚々たる人々の証言で語られるホワイトという「場」は、非常に魅力的。だけど、ヘタなふるまいをすればはじきだされるという緊張感も伝わってきて、自分は行けないだろうなという気にもなる。版元のIBCの社長は賀川洋さん。発売元の洋販の社長だ。ついに出版にまで進出したのだろうか。


午後は、右文書院から出るセドローくんこと〈古書現世〉の向井透史くんの単行本のゲラを読む。やっぱり、ウマイなあ。「しおり」の原稿を頼まれたのだが、ホントは先に自分の日記本のまとめをやらなきゃならない。ようやくやる気になって、2カ月分の日記に手を入れる。この本は、右文書院のチラシやホームページなどで、『アヤシゲ日記』『あやしげ日記』『アヤシゲな日記』など違ったタイトルで、二月に刊行されると予告されてますが、ココで断言します。タイトルも刊行時期も決まってません!(いばるな) ただし、収録範囲を2005年の一年間に絞り、なるべく厚いものにする、という基本方針は決まったので、近いウチに詳細がお伝えできるのでは。それまでに伝えられている情報はすべて「未確定」ですので、取り扱いにご注意くださるようお願いします。


弟一家が帰り、家の中が静かになる。旬公と外に出て、医大通りの〈味巣亭〉でパスタでも食べようと思ったら、もう閉店時間だった。大通りに戻って、ありがちな飲み屋に入り、串焼きなどを食べる。ウチに帰り、風呂に入ったあと、《古畑任三郎》を観る。なんだよ、これ。田村正和の喋り方がどんどんヒドくなってくる。あれはもう「味」で処理できる範囲じゃないだろう。西村雅彦のいじりかたもかなりムゴい。まあ、意図的なものなのだろうが。