キビしいねえ、田村は

朝8時半起き。正月に読む本やゲラなどを詰めた段ボール箱を、コンビニから実家に発送する。「天気が悪いのでいつ着くか判りません」と云われる。寒波の影響で、今年の山陰は雪が多いらしい。明後日、無事飛行機が着陸できるのかが心配だ。


仕事場に行き、来年の企画についてあれこれ。今朝の読売新聞の生活欄に『ブックカフェものがたり』の紹介が載った。これで、いま書店に並んでいる分が全部売れてくれると、増刷を配本するのにいいタイミングなのだけど。2時前に神保町へ。〈田村書店〉の店頭で、『坂西志保さん』(国際文化会館、1977)を手に取ると、表紙のイラストが花森安治だった。カバーは欠なのか、もともとなかったのかは判らない。400円だったので当然買おうとするが、あいにく300円しか小銭がなく1万円出したら、予想通り「釣りがない」とつっぱねられる。預かってもらって崩しに行こうとしたら、古書通信社の樽見さんが。すがるようにして100円を借りる。田村の厳しさを痛感する。


そのあと、『新文化』のI編集長と打ち合わせ。昨日に続いて〈ぶらじる〉。こういう場所では大きな声で出版業界のハナシはできないのだが、熱中してつい声が高くなる。まずいまずい。来年、あるテーマでルポを書かせてもらうことに。仕事場に戻り、7時までいろいろやってから出る。


〈ふらいぱん〉で堀切直人『浅草 戦後篇』の刊行そして四部作完結を祝う飲み会。堀切さんのほか、右文書院・青柳さん、最初の一冊の版元・栞文庫の社主にして四部作の装幀者である古舘さんというメンツ。あとで、もと『芸術生活』の編集者の仲川さんが加わり、ワイワイと。この数日熱中して読み、残り3分の1まで来た戦後篇の感想を、著者に直接伝えられたのはヨカッタ。二次会は遠慮してウチに帰る。


そうだ。今日は松坂屋の古本市に顔を出せなかった。昨日の売上をメールで教えてもらったら、2万5850円だった。マッチラベルの貼込帖(2万円)が見当たらなかったが、やはりあれが売れたらしい。これで売上は10万円に到達。予想以上の売上でウレシイ。もっとも、先の貼込帖などは2万円で買ったヤツをそのまま2万円で売り、◎パーセントのマージンを引かれるわけだから、とても「儲かった」とは云えないのだが。でも、参加費を除いてちょっとでも小遣いに回せるのはよかったです。明日はいよいよ最終日です。時間のあるヒトは、少しはいいモノが残ってるかもしれないので、覗いてみてください。


【追伸】今月、日記をサボった日のメモが出てきたので、3日分だけ更新しました。暇なヒトは探してみてください。